「第25回テレビ朝日新人シナリオ大賞」大賞は近藤佳菜子さん「夢のまた夢のようなこと」

テレビ朝日新人シナリオ大賞の授賞式、前列左から寺井靖博さん、近藤佳菜子さん、藤代耕平さん

「第25回テレビ朝日新人シナリオ大賞」発表会見が29日、東京・テレビ朝日で行われ、大賞を近藤佳菜子さん、優秀賞を寺井靖博さんと藤代耕平さんが受賞した。

同賞は2000年7月に設立され、今年の募集テーマは「ミステリー」。応募総数825作の中から、大賞と優秀賞の計3作を選出した。

「告解(こっかい)」で大賞に輝いた近藤さんは「ずっと小説を書いていて、『告解』もミステリーにしようと思いつつ形にできずにいた作品でした」と振り返った。シナリオ教室に通って学び、テーマがミステリーだったことで応募を決めたという。「いろいろなタイミングが重なってラッキーだったなと思います。プロの方に書いたものを読んでいただけるのは夢のまた夢のようなことですし、感謝の気持ちとうれしい気持ちで胸がいっぱいです」と喜んだ。

「盗作者たち」で優秀賞を受賞した寺井さんは、「私事になるんですが、このコンクールとNHKさんのコンクールで最終に残っていて、欲を言えば両方取れたら、と思っていた」と笑わせた。「テレビ朝日さんの大きな賞をいただいたということで、少しでも貢献できたらなと思います」と喜んだ。

「清らかな慕情」で優秀賞を受賞した藤代さんは、普段会社員として働いており「受賞を聞いた時は沖縄に出張していました。うれしさもある反面、『本当か?』と思いました」と話した。「ここが脚本家としてのゴールではないので、これからもっと精進していいものを作れるようにがんばっていきます」と意気込んだ。

選考委員の岡田惠和さんは「3作品とも個性的で、優れています。これからテレビ業界でお会いできるように頑張ってください」と未来を担うライターにエールを送った。

同じく選考委員の両沢和幸さんは3作品を踏まえて「大賞と優秀賞の差があるとすれば、最後の最後まで緻密な構成で描ききったこと。ミステリーは書くのが大変だと思いますが、それに見合う腕を持ったお三方なので、今後の活躍に期待しています」と賛辞と期待を述べた。