井川遥、上映後のサプライズ登壇で涙…大腸がん患う役演じ「命のきらめきのようなものを感じた」

映画「平場の月」完成披露試写会に登壇した井川遥(撮影・村上幸将)

堺雅人(52)と井川遥(49)が29日、東京・イイノホールで行われた映画「平場の月」(土井裕泰監督、11月14日公開)完成披露試写会後に、サプライズで登壇した。井川は、客席で涙を流し、拍手する観客を見て涙した。

「平場の月」は、発行部数25万部を突破した18年の朝倉かすみ氏の小説の実写映画化作品。8年ぶりに映画に主演した堺は、吉瀬美智子(50)演じる前妻・上村みづき妻と別れて地元に戻り、印刷会社に再就職した青砥健将を演じる。中学生時代に思いを寄せていた、井川須藤葉子と再会すると、夫と死別しパートで生計を立てており、互いに独り身となっていた2人は意気投合。中学生以来、離れていた時を埋めていく物語。

堺は「(舞台の)袖で、映画が終わった後に皆さんの拍手を聞く機会がない。優しい…すごく静かで、温かい拍手をいただいた。皆さまの前に終わった後、登場するのも、どうだろうというドキドキが、すごいあった。とても温かく迎えていただいた」と感謝した。

井川は、演じた葉子が劇中で大腸がんを患うことを踏まえ「撮影の時に、私がいない世界を後半、堺さんが撮られていた。後半になったところだけは、順番に撮っていた。皆さんと同じ気持ちで鑑賞したものを見て。命のきらめきのようなものを感じて…1人、残したことが苦しかった」と涙。「難しかった部分とか思い出がありまして。この日を迎えたことがうれしいとともに原作のファンがいらっしゃる…届けられたかなと心配もあった。温かく迎えてくださってありがとうございます」と涙声で感謝した。

そして「気付きが多い映画だなと。人生の時間というものを、この年になると意識するようになって…だからこそ、日常のありふれた大事なものに、フォーカスして生きていきたい。自分の年齢と作品がリンクして、自分の中に深くなった」と作品を評した。その上で「私も堺さんも、役の中ではありますけれど、そこを生きた感覚があって。今回(役として)病気ということがあり、医療従事者から思いを託された部分があり、私の役目としていろいろなことをお伝えできたら」と今後の抱負も語った。