空手女子形で21年東京オリンピック(五輪)銀メダルの清水希容さん(31)が6日、日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。全国高校サッカー選手権の宮城県代表である仙台育英サッカー部で3年生部員が複数の部員から暴言を受ける被害の訴えがあり、同校が「いじめ重大事態」の調査を進めていることを公表したニュースについて「選手側も教育なんですけど、先生たちも常に(情報を)更新して新しい風を常に流していくことが大切」と訴えた。
同部では、3年生部員が24年5月に1年生のころから複数の部員による暴言を受けたと被害を訴え、学校側が「いじめ重大事態」として調査を進めているという。仙台育英は5日、学校HPで文書を発表し、「被害を訴える生徒およびそのご家族に対して、被害を防止できず、相談できる環境を十分に本学園が提供できなかったことを改めて心より深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
仙台育英が5日に公表した文書では、1日に在校生、保護者向けに伝えていた「いじめ重大事態報告によせる校長所見」も公表。この「いじめ重大事態報告によせる校長所見」の中で、加藤雄彦校長は「このたび、本校体育会サッカー部において、過去に『いじり』と呼ばれる不適切な言動が繰り返されていたことが判明いたしました」などと「いじり」との言葉を使って表現。「加害側とされた同級生の中には、『いじり』と『いじめ』との間に明確な線引きをせず、他者の尊厳を損なう行為の重大さに対する理解が欠如していたことが推察されます」などとして、「いじり」と「いじめ」の2語を挙げ、調査中である現状を報告している。
いじめ問題で度々論じられる「いじり」という言葉は、被害者側からみた場合、線引きの問題などではなく、いじめの同義語であるだけでなく、加害者側の行為をカムフラージュする言い換え語でしかないことがある。いじめ問題の関係者からは、被害者が「いじられキャラ」だったなどの言葉や、加害者側が「いじりだった」とする言葉が発せられることがある。
「いじり」という言葉がもつ危うさについては、過去に別の学校で発生した極めて重大な結果に至ったいじめ問題の第三者委報告書でも、教職員もいじめを「いじり」と捉えたために対応が不十分になり、「いじり」に歯止めがかからず、被害が深刻さを増していった可能性が指摘されている。
清水さんは、「やはり選手たちも、いろいろな思いでいろいろかけていっている中での環境ではあると思うんですが」と、伝統ある強豪校で勝負に臨んでいる選手たちの環境にも思いを寄せながら「教育の場でもあると思うので、指導者がどういうふうに選手たちと一緒に向き合っていくかが大切ですし、こうなったらこうなるよ、という細かなことまでしっかりと教育することが大切だと思います」と指摘。「選手側も教育なんですけど、先生たちも常に更新して勉強して、新しい風を常に流していくことが大切なんじゃないかなと思います」とコメントした。