俳優上川隆也が7日、大阪市内で主演舞台「忠臣蔵」(来年1月24~27日、梅田芸術劇場メインホール)の取材会に出席した。
元禄時代に起こった赤穂浪士によるあだ討ちを描く屈指の名作。大石内蔵助を演じる上川はこの日午前にゆかりの地、兵庫県赤穂市を訪れた。
「一番感銘を受けたのは心地よく広がった赤穂平野。背後に山、眼前に海が迫って、その間に挟まれ、千種川が作り出した三角州。そこに住む人がその土地を愛するだろう条件が十二分に詰まってたと感じた」と感想を話し、その上で「だからこそ、純粋にそこを治める殿を家臣は愛せたでしょうし、物語につながる人間関係が紡がれるようなお土地柄でした。うかがって、大きな収穫でした」。
関ケ原の戦いから1世紀がたった天下太平の時代。主君のために一命をなげうった武士道精神そのもののような男たちが討ち入りするまでの心情にも思いをはせた。
「そこ(討ち入り)までの思いに駆られるには、あそこに住んでいた人たちが、あの土地を愛していた。大事にしたいと思える空気感がそこにあった」と感想を話し、義士たちが「あれだけ長きにわたって計画を練り、最後に行動に至るまでのモチベーションは武士の忠義だけでは、もしかしたら足りないのでは…」と感じたという。
今回の忠臣蔵について「誰かが誰かを大事にする物語です」と笑顔を見せた。
吉良上野介を高橋克典、大石の妻、りくを藤原紀香が演じる。演出は堤幸彦氏。12月12日開幕の東京公演(明治座)を皮切りに、来年1月には名古屋、高知、富山、大阪、新潟(長岡)で上演される。