<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
男女7人組ダンスボーカルグループGENICの初の日本武道館公演「GENIC 5th Anniversary Live」を取材する機会に恵まれた。
デビュー5周年の節目に、デビュー当初から目標のひとつに掲げていた武道館公演の開催を実現させた。「Flavor」「あきらめられないのさ」「PARADE !!」などを披露し、7000人のファンの前で5年間の軌跡や成長を見せた。
小池竜暉(25)西澤呈(22)を中心に音楽のセンスにあふれたメンバーが多く、この日披露した曲もデビュー曲の「SUN COMES UP」以外はメンバー自ら作詞作曲に携わった楽曲だった。さらに「まわりみち」では西澤がピアノを生演奏し、初披露となった新曲「Locus」では小池がギターを披露するなど、自慢の音楽スキルを存分に発揮した。他にもそれぞれのソロ歌唱パートやダンスブレークなど7人の個性を爆発させ、“聖地”を熱狂させた。
GENIC最大の魅力は、パフォーマンス中と平場とのギャップだ。クールでキラキラしたパフォーマンスでファンの心を引きつける一方で、トークになるとそのクールな印象は一変し、学生時代の休み時間を思い出すようなゆるく親しみやすい会話が繰り広げられる。
特に増子敦貴(25)の独特のワードチョイスは“あっちゃんワールド”として知られており、開演前に行った取材でライブへの意気込みを問われると「今日は世の中的にはありふれた水曜日ですけど、そんな中で自分たちにとっては1年前に(武道館を)発表してから特別な1日だった。今日という休日でもない平日に予定をこじ開けてくださるファンの皆さま1人1人に、僕らの生まれ変わった姿や進化した姿をお届けします」と意気込んだ。独特な言い回しが強烈な印象となって、記者の心に刷り込まれていく気がした。
さらに今年1年を振り返っての感想を問われると「ノンセキュリティーな1年でした」と答え、ここでは明確にメンバーと報道陣を困惑させた。本人の話によると「世の中に出る1年」や「いろんな方に知ってもらえた1年」ということを言いたかったそうだ。注釈が必要になるような独特な語彙(ごい)と、それに対するメンバーの強烈なツッコミがGENICの親しみやすさを表しているようで、印象深かった。
ステージの上と下ではまったく違う印象の7人に、あらためて夢中になった。卓越した音楽スキルと個性が際立つキャラクターで、さらに「ノンセキュリティーな」グループになっていくGENICを、これからも追いかけたい。【野見山拓樹】