女優福地桃子(28)が10日、都内で主演映画「そこにきみはいて」(竹馬靖具監督、28日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。共演の寛一郎(29)と中川龍太郎(35)竹馬監督(42)も登壇した。
ストーリーは福地が演じる香里と、寛一郎が演じる健流は結婚を控えていたが、ある日突然に健流が自殺する。香里は中川が演じる、健流の親友の作家中野慎吾を訪ね、2人で街を巡る。中川は原案も担当している。
福地は「信頼できる大切な人たちとじっくり時間をすごした大切な作品です。この作品は、元々は中川さんが監督をする作品に参加する予定でした。だけど『喪失』というテーマを、改めて違う視点で映画にしたいということで、竹馬さんが監督になって、そこから再スタートを切ったという経緯があります」。
そして「自分の役柄をいただいたとき、香里のように自分の思いを伝えるのは大切なこと。それが、他人と違うのは怖いこと。それでも向き合えば、誰かの救いになるかもしれない。その積み重ねが生きた証になるのかもしれないと思っています。この2人(香里と健流)がどうして一緒に過ごしているのかということを、想像することから始まりました。そこから自分の中の香里像ができていきました。2人が同じものを見ていても、違うものを見ているように感じる、きっとそうなんだろうなと思います。でも、どうしていこうかの方向性が近い気がして、2人が一緒にいることは、すごく前向きなことなんだなと思いました」と話した。
福地は11月5日に第38回東京国際映画祭で、中川が監督を務め、寛一郎も共演の「恒星の向こう側」で最優秀主演女優賞を獲得。MCから祝福されると笑顔を見せた。
寛一郎は「福地さんとは初めてでしたが、知り合いが『めちゃくちゃいい子だよ』って言っていてその通りでした。福地さんは悪口じゃなくて、今までの作品を見てるとイモっぽいのかと、もっと田舎娘なのかと思っていました。でも、実際は艶っぽくて、色っぽいなと。すてきだなと思いました」。
中川は「俳優として、ここ(舞台)に立つのは初めてで、普段は監督をやっています。僕が原案ですが、竹馬監督のオリジナルの作品です。もともと福地さん主演で監督作品を作ろうという話だったんですが、違和感があって竹馬さんに監督をお願いしました。竹馬さんにやってもらって良かった。今の僕には撮れない。大切な俳優を演出していただいて、演出って魔法だなと思った。素晴らしい仲間と作れたと感じました」。
脚本も担当した竹馬監督は「最初は中川監督から、こういう企画があるからどうだと提案がありました。ぜひやりたいと思いました。みんなの演劇を見て震えていました、感動して」と話した。