<こんな人>
歌舞伎俳優中村橋之助(29)、元乃木坂46の女優能條愛未(31)が10日、都内で、婚約発表会見を行った。舞台共演をきっかけに知り合い、4年半の交際を実らせた。来年初夏に挙式、披露宴を執り行う。
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能條は幼少期から親の影響もあってミュージカルに挑戦し、ミュージカル「アニー」のオーディションを受けるなど、早くから芸能界を志した。
11年8月に1期生として乃木坂46に加入後も、単純な歌唱力だけではなく、豊かなステージでの表現力でファンを魅了した。12年2月リリースのデビューシングル「ぐるぐるカーテン」で選抜入り。ライブのみならず、乃木坂46の舞台公演「16人のプリンシパル deux」(13年)の「明田川太郎」は特にハマり役で、スタッフやメンバーからも大好評だった。歌舞伎の女形とは別物ではあるが、“男装”も得意だ。
その後個人でも舞台出演を増やし、グループ随一の演技力を磨いていった。18年末のグループ卒業後も、年数作の出演を続けている。アイドル関連の仕事以外で知り合ったという演劇関係者からも「本当にうまい」と絶賛され、オファーが途切れないという。乃木坂46の歴代メンバーでも特に舞台出演の多い女優の1人だ。
一方で、ムードメーカー的な愛されキャラクターでもある。「じょーさん」の愛称で同期や後輩からも親しまれた。自身の経験を生かして「ミュージカル『アニー』のオーディションに挑戦する子役」などのモノマネを披露し、たびたび笑いを誘っていた。
テレビ東京系冠番組「乃木坂って、どこ?」「乃木坂工事中」で見せるユーモアあふれるリアクションでも、MCのバナナマンの2人もたびたび喜ばせていた。
まだ番組のスタジオ内で1週分の放送をまるまる使って選抜発表がされていた時代、12年12月リリースの4枚目シングル「制服のマネキン」で3作ぶりに選抜復帰を果たした際、目を大きく開いて「呼ばれた…気が」と戸惑いながら立ち上がり、涙したシーンは今でも語り草だ。
橋之助が「すごく喜んでくれるところが好き」と話していた能條の魅力の背景には、磨き上げた確かな表現力と人柄の良さがあるのだろう。【横山慧】