若村麻由美、“恩師”仲代達矢さんに「心からの感謝と『ブラボー!』の大喝采を贈り続けます」

若村麻由美

女優の若村麻由美(58)が13日、インスタグラムを更新。8日に肺炎のため92歳で死去した俳優仲代達矢さんを追悼した。

仲代さん主宰の俳優養成所「無名塾」出身の若村は「恩師に捧ぐ 仲代達矢さんと奥様の宮崎恭子(やすこ)さんに初めてお目にかかったのは、無名塾入塾試験の面接でした」と書き出し、「18歳になったばかりの私は、仲代さんの、すべてを見抜くような鋭い眼光に緊張し、「真っ赤な顔して…。」と仰った低音の第一声に、全身が震え上がりました。当時、仲代さんは黒澤明監督の『乱』の撮影の真っ最中だったそうです。その隣には、私の人生を変えた舞台『ハロルドとモード』のモードおばあちゃんを演じられた宮崎さんが、ドギマギする私を面白そうに眺めながら、向日葵のような笑顔で光を放っておられました。あのご夫妻の光景は、今も目に焼きついています」と初対面を振り返った。

仲代さんと、その妻で96年6月27日に膵臓(すいぞう)がんのため65歳という若さで死去した元女優、脚本家、演出家の宮崎さんから指導を受け、「私にとっては【演劇の父と母】…もう雲の上で再会されているでしょうか。感謝の思いでいっぱいです」と、しみじみ。今年5月から6月にかけて石川県七尾市の能登演劇堂で上演された仲代さん主演舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」を観劇し、「その後、『観に来てくれてありがとう。また一緒にやりましょう!』とお電話をいただき、『はい、ぜひお願いいたします』と未来に向けたお話をしたのが、仲代さんとの最期になりました」と、最期のやり取りを記した。

かつて自身の出演番組に仲代さんから「役者は生涯修行です。柩(ひつぎ)のふたが閉まるまで、その精進を続けてもらいたいと思います」とのメッセージがサプライズで寄せられたことがあったという。「ご自身の覚悟を伝授してくださったのだと感じ、身の引き締まる思いがいたしました」と若村。「その言葉通り役者として生涯現役を貫かれた仲代さんに、心からの感謝と「ブラボー!」の大喝采を贈り続けます。カーテンコールは夢の中で…」とつづった。

また、宮崎さんについても「宮崎さんは、無名塾で後進を育てたことについて書き遺されています。『若者の中でもう一度生まれ変わる、ささやかな転生の術かもしれない』と…」と遺した言葉を記し、「不肖の弟子ではありますが、自分の中に刻まれた演劇DNAを信じて、目前に控えた舞台『飛び立つ前に』のマドレーヌ役に全身全霊をかけ、慎んでお二人に捧げます」と悼んだ。