女優中江有里(51)が22日、都内で27年ぶりの主演映画「道草キッチン」(白羽弥仁監督)の舞台あいさつに出席した。
98年の映画「風の歌が聴きたい」以来の主演映画。昨年、26年ぶりに主演映画の撮影に臨み、1人で営む喫茶店の立ち退きを余儀なくされる50歳の主人公・桂木立(りつ)を演じた。徳島から死亡した叔父の家を相続の通知が届き、ベトナム女生と結婚していた叔父の家へ移住する。
中江は満員の客席を見渡して「こんなにいい天気で3連休の初日なのに、来てくれてありがとうございます。初日を迎えられたのは感無量です」と笑顔を見せた。「風の歌が--」以来の主演のオファーに「最初に話をうかがった時は、何かの間違いじゃないかと思いました。ここ数年、お芝居から離れていましたので。でも、50代の女性が主人公の話と聞いて納得しました。私はまさに50代で、その年齢でなければできない役でした」と話した。
撮影は昨年の秋に徳島で行われた。「去年の秋に1年は長いなと思いましたが、ちゃんと公開されました。27年前、私はまだ20代前半でした。その時の私に、この映画の事を教えてあげたいと思います。約束は守られるとうれしいけど、サプライズはもっとうれしい」と話した。
作品の中で、中江はいくつものベトナム料理を作っている。「私は作るだけで、食べていないんです。おもてなしをするだけで。ベトナム料理は野菜をたくさん使うんです。生春巻きをよく作っていたので、よし来たと思って、余裕で作っていました」。共演の金井浩人(33)、村上穂乃佳(30)、荒木知佳(30)は「おいしかったです」と笑顔を見せた。
7月にベトナムの「ダナン・アジア映画祭」で上映。中江は「ベトナムの方に、ベトナムの映画を観ていただいて、どんな反応が来るのか想像がつきませんでした。皆さんが引きつけられていて、こんな風に興味を持ってもらえるんだと思いました」。白羽弥仁監督(61)は「ぜひベトナムでも公開してくれれば」と話した。