プロ野球オリックス、阪神でプレーした星野伸之氏(59)と能見篤史(46)が26日夜放送のABCテレビ「これ余談なんですけど…」(水曜午後11時17分=関西ローカル)に出演。星野氏が見た、イチロー氏(52)のオリックス時代の苦悩について明かした。
星野氏は1983年に阪急ブレーブス(当時)に入団し、99年まで当時のオリックス・ブルーウェーブでプレー。一方、イチロー氏は91年にオリックスに入団し、2001年に米大リーグ・マリナーズに移籍するまでプレーした。
かまいたち山内健司(44)が、「最初から、イチローさんってあんな感じなんですか? 冷静沈着というか、感情をあんまり表に出さないスタイルでされているイメージが…」と質問。
星野氏は「野球の時は全然、冷静というか。94年が130試合で210本打ったんですけど。当時、仰木(彬)監督だったんですけど、ほぼほぼイチローに聞いてました。相手のピッチャーのことを『どうや、きょう?』って。だいたい1番打っていたので」と振り返った。
イチロー氏は、どんなピッチャーが相手でも「そんなに速くないですよ」と言っていたが、星野氏が先発したある日、対戦したロッテの投手だった伊良部秀輝さんを「速い」と言ったことがあった。
星野氏は「点数入らないと思うじゃないですか。『ああ、きょうはもう負けるか引き分けやな』って。それを俺の前で言わないでほしかった」と笑いを誘った。
そんなイチロー氏がある時、星野氏に「1回、ど真ん中に投げてみてください。意外と打たれないですから」とアドバイスしたことがあった。
「イチローが言っているど真ん中って、本当の真ん真ん中ですよ。ちょっとズレると、ものすごく打ちやすくなるらしいんですけど、ど真ん中だと手が出ないらしいんですよ」と話した。
「イチローが無三振…ずっと三振してなかったんですけど、最後はその記録で、三振を取ったのが(当時日ハムの)下柳(剛氏)だったんですけど。3球三振で、最後ど真ん中ですよ。たぶん見逃し三振だったと思うんですけど」と回顧した。
これに、能見氏は「ど真ん中は、バッターがそこに来ると思っていないんですよ、まず。だから手が出ないと思うんですよ。まず『そこに投げてこないでしょ?』っていうのがバッター心理として働いている。だから、そこに投げた瞬間に固まると思うんです」と説明した。
また、星野氏は「95年、96年連覇して、たぶんその後だったと思うんですけど。イチローが(打率)4割に近いところまで、いいところにずっといっていたんですよ。3割9分5厘とかの時は、バーッと(観客が)入るわけですよ。でも3割8分台になったら…その日じゃ絶対に4割には乗らないっていう時は、本当にガラガラになるんですよね」と、イチロー氏の成績が観客動員に大きく影響を与えていたことにも言及。
「イチローが悩んでいたんですよ。『どこまでやらなきゃいけないんだろう?』って。どんだけ求められているんだろう、っていうのはありますよね」と、常に好成績を求められることに悩んでいたことを明かした。
これには、かまいたち濱家隆一(42)も「3割8分打ってても? スターの宿命というか…」と驚き、山内も「4割打たなあかんって…」と苦笑していた。