演歌歌手天童よしみ(71)が27日、東京国際フォーラムで公演「昭和100年記念・100曲コンサート」を行った。昭和音楽のヒット史から100曲を選択。2回の休憩を入れながら約6時間をかけて披露した。
第3部は純白のロングドレスで登場し、シャンソンの名曲「愛の讃歌」で幕を開けた。続く「上を向いて歩こう」では満員の約5000人の手拍子に乗ってリズミカルに歌い上げた。
「昨年から全国をクラシックスタイルで回っています。(オーケストラの弦楽器セクションの)ストリングスだと声がハッキリと聞こえる。歌手にとっては緊張もしますが、その方が皆さんの心に染み込むのかな」。そう説明した後で「時の過ぎゆくままに」と「ラストダンスは私に」をストリングスで続けた。
72年のデビューから演歌一筋だった天童が、05年からは「歌の幅を広げるため」にこぶしを封印したライブに挑戦。特に影響を受けたのがミュージカルだ。「役を演じながら歌わないといけない。歌い方の幅を広げることができたミュージカルで今日は再び井上芳雄さんとステージに立ちます」。そう紹介をして「美女と野獣」を2人で歌唱。歌い終えると「もっと長い時間、芳雄さんに抱きかかえて欲しかった。最高」とほおを染めるシーンもあった。
落語家の笑福亭鶴瓶(73)も参加。「大阪府八尾市(出身)で家が近所なんですよ。親戚みたい。長い付き合いなんです」。そして鶴瓶のリクエストで「ラヴ・イズ・オーヴァー」を歌唱した。プロゴルファー青木功(83)も登壇して「聞いていて涙した。100曲の歌詞を覚えているのもすごい。鶴瓶さんは10曲も覚えていないでしょ」。
終盤はオリジナル曲をズラリと並べた。メジャーデビュー前の71年に歌った「大ちゃん数え歌」や130万のロングヒット「珍島物語」、「道頓堀人情」「昭和ごころ」「昭和かたぎ」など、半世紀を超えるキャリアの全てを凝縮。「残波」では涙にむせび、「あんたの花道」は総立ちの5000人のかけ声「ソィヤ!」が会場中に響き渡った。
最後は「ソーラン祭り節」。笑いあり、涙ありで100曲を駆け抜けた“よしみ劇場”に幕を下ろした。