板垣李光人(23)が5日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(久慈悟郎監督)初日舞台あいさつに登壇。トークの中で、生きている実感を感じる瞬間は? と聞かれると「今、寒くなってきて、外に出て冷たい空気を吸うと、鼻の付け根が痛くなる」と答えた。
共演の中村倫也(38)から「鼻腔(びくう)冷え。感覚で感じる? それとも季節が巡っていることで?」と聞かれると、板垣は「どっちもですね。季節の変化によって、体が反応する。痛覚として自分の中で季節を感じる」と独特の言い回しを交えつつ答えた。中村から「この場で、痛覚と言う俳優はいない」とツッコまれると「季節が毎年、四季が巡っていると思う。今、寒いので皆さんも、ぜひ感じてください」と客席に呼びかけ、笑った。
一方、中村は同じ質問に「僕はメッチャ詰まってるな、このキャベツ、とか、ブロッコリーが小さいなとか、スーパーで感じる。生活している実感ですかね」と答え、庶民的な一面を見せた。その上で「仕事している時、生きている実感は、そう感じないけど、離れた生活で、ワシ生きとる…頑張って今朝も、ものを食べようとしている、と」と答えた。司会から「(板垣が口にした)痛覚と似たところがある」とツッコまれると「何となく、クスクス(笑い)で感じたけれど」と言い、笑った。
「ペリリュー」は、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した漫画家・武田一義氏の同名漫画をアニメ映画化し、同氏が映画の共同脚本も務めた。板垣は、太平洋戦争末期の昭和19年に、南国のペリリュー島にいた21歳の日本兵士・田丸を演じた。田丸は漫画家志望の才を買われ、亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」を命じられる。同9月15日に4万人以上の米軍による攻撃が始まり、1万人の日本軍は満身創痍(そうい)のまま持久戦を強いられてゆく。その中、時にウソを交え仲間の死を美談に仕立てる田丸を、中村が演じる同期ながら頼れる相棒の上等兵・吉敷佳助が支える。最後まで生き残った日本兵はわずか34人の中、懸命に生きようとした2人を描く。