Mrs. GREEN APPLEが20日、東京ドームで5大ドームツアー「BABEL no TOH」最終公演を開催した。昨年の日本レコード大賞に輝いた「ライラック」や今年の同賞で優秀作品賞を受賞した「ダーリン」、大みそかのNHK紅白歌合戦で歌唱予定の「GOOD DAY」など全23曲を披露。12公演で計55万人を熱狂させた過去最大規模の5大ドームツアーを完走した。
会場全体に描いた“バビロンの街”に、東京ドームが酔いしれた。100人以上のキャストが開演前からステージやアリーナの通路でバビロンの街を演出した。幕が開くと「Love me,Love you」「CHEERS」「ライラック」などで、序盤からボルテージは最高潮に達した。大森元貴(29)は「おかえりなさいバビロン! それぞれの生活があって声をからしちゃまずいとかあると思うけど、今日はもう声をからしちゃっていいんじゃない? 悔いの残らないようにこの世界を楽しんで」とあおり、大歓声を浴びた。
規格外の演出で度肝を抜いた。中盤には会場中央に高さ約20メートル、重さ約100トンの巨大なムービングステージ“バベルの塔”が出現。高くそびえた塔の上で「絶世生物」「ダーリン」などを披露。最後までファンを魅了し続け、藤澤涼架(32)は「ライブはやっぱりいいなあ。みんな心から楽曲を受け取ってくれているんだな」と満面の笑みを浮かべ、大森も「ドームはとんでもない大きさだけど、みんなとの心の距離が近いからか、いい意味でそんなに大きく感じないな」と感謝した。
今年をもって「フェーズ2」が完結し、来年から「フェーズ3」へ突入する。最後の曲「天国」で幕を下ろすと、19年「EDEN no SONO」に始まり、23年「NOAH no HAKOBUNE」「Atlantis」、そして「BABEL no TOH」と紡いだ“ストーリーライン”の続編「ELYSIUM(エリュシオン)」の制作を発表した。ギリシャ神話になぞらえた壮大なストーリーが、ついに本当の楽園へとたどりつく。
若井滉斗(29)は「フェーズ2はたくさんライブをしてきた。皆さんがいるから僕たちはいろんな活動ができているし、活動できる場所があるから、いろんな表現を通して皆さんと楽しめている。次はどんな楽しいことをできるのか、ワクワクしています」と胸を膨らませた。大森は「どうせなら楽しいことをやりたい、と思って曲を作ってきた。その中で今日、めちゃくちゃ楽しかった。ちゃんと自分たちがいいと思えるものを真摯(しんし)に作って、皆さんに感謝を返したい。フェーズ3もどうぞよろしくお願いします」と呼びかけた。
激動の「フェーズ2」を経てたどりつく“天国”で、さらなる壮大な物語を紡ぐ。【野見山拓樹】