米トーク番組の人気司会者でコメディアンのジミー・キンメル(58)がクリスマスに、英テレビ局チャンネル4に出演してクリスマスメッセージを伝える中で宿敵トランプ米大統領を痛烈に批判した。
チャンネル4が1993年から毎年クリスマスに放送している英王室に代わるクリスマスメッセージを伝える番組「オルタナティブ・クリスマス・メッセージ」に出演したキンメルは、「ファシズムの観点からみると、今年は本当に素晴らしい年だった。米国では専制政治が隆盛を極めている」とスピーチ。国を代表して謝罪し、「私たちは賢くない。私たちはアメリカ人だ」と述べた。
今年9月に自身の名前を冠にした深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」での保守系活動家チャーリー・カークさんの射殺事件を巡る発言が原因で番組が一時休止に追い込まれた。その際、トランプ政権の圧力が影響したと伝えられている。
演説の中で番組停止についても触れ、「皆さんも英国の多彩な新聞で読んだことがあるかもしれないが、私の国の大統領は私が彼を崇拝していないから、私を黙らせたいと思っている」とコメント。番組降板の危機に直面した後、言論の自由のために何百万人もの人たちが声を上げ、クリスマスの奇跡が起こったと述べた。
私たちは勝ち、大統領は負けた。そして今、私は毎晩番組に出演し、地球上で最も強力な政治家に当然の叱責を浴びせている」と話し、批判を封じる行為はロシアや北朝鮮のような独裁国家に限ったことではなく、民主主義国家でも起こり得ると英国民に向けて警告を発した。
この番組は、チャールズ国王がクリスマス恒例のメッセージの放送で分断が進む世界での結束を呼びかけた直後に放映されて話題を呼んでいる。(千歳香奈子)