<第67回日本レコード大賞>◇30日◇東京・新国立劇場
Mrs. GREEN APPLEの「ダーリン」が大賞を獲得し、23年「ケセラセラ」24年「ライラック」に続く3連覇を果たした。3連覇は浜崎あゆみ、EXILEに次ぐ史上3組目で、バンドでは史上初の快挙となった。
ミセスの大賞を、豪華出演者たちも盛大に祝福した。優秀作品賞を受賞した10組は、客席に座って発表の瞬間を待つのが恒例だ。ドラムロールの後に司会の安住紳一郎アナウンサーから「Mrs. GREEN APPLEの皆さんが歌った、『ダーリン』に決定いたしました」と読み上げられると、ミセスの3人は喜びをかみしめるように立ち上がり、ゆっくりと、深々と一礼した。
会場は拍手に包まれた。出演者たちの中でやや上手側に座っていたミセスは、登壇するために通路に出た。前の席に座っていたILLITが一瞬、立つようなそぶりをして、拍手しながら3人に何度か会釈した。立つか立つまいか少し迷っているようにも見えた。すると新浜レオンや純烈ら、下手側の席にいた出演者たちが次々と立ち上がって、通路を歩くミセスの3人に声をかけて笑顔で拍手を送った。ほぼ同時に全員が立ち上がり、ミセスがステージ上でコメントするまでの間、スタンディングオベーションとなった。
本番後、ある出演アーティストは「自然と、みんな立ち上がっていました」などと振り返っていた。正確なデータはないが、過去の映像などを踏まえると、座ったまま拍手を送る場合もある。どちらのほうがいい、ということではなく、その時その時の流れや雰囲気もあるのだろう。カメラがとらえた放送内でも、一連の出来事の一部が垣間見られる。安住アナはじめ会場内にいた人々の目にも、しっかりと焼き付けられた。大賞を争うという意味ではライバルでもある優秀作品賞出演者たちが自然とすぐに全員立ち上がったことを、驚く関係者もいた。
「ダーリン」は1月にリリースされた。ストリーミング2・5億回再生を記録し、「オリコン年間ストリーミングランキング」で2025年度配信の楽曲で1位となった。ミセスは同曲以外も多くの人の支持を集め、全楽曲の累計ストリーミング再生回数は史上初めて100億回を突破。デビュー10周年イヤーも圧倒的な実力と人気を示した。
歴史的な3連覇を、ライバルとして、同士として、そして目撃者として、出演者たちも温かく祝福した。【横山慧】