俳優東出昌大(37)が7日、都内で舞台「サド侯爵夫人」(8日から、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAなど)初日前会見に出席した。
同作は三島由紀夫の名作。18世紀のフランスを舞台に、投獄された侯爵の夫人、ルネ(成宮寛貴)と、対立する女性たちの姿を描く。演出は宮本亞門氏(68)が務め、成宮、三浦涼介(38)ら男性キャストのみで上演する。
東出は性的に奔放なサン・フォン夫人を演じ、「希代の天才、100年に1人の天才、三島由紀夫が描いた戯曲を、6人の登場人物によるセリフの応酬だけで構成している。役者にとっては腕が試されるし、作品として大成すれば演劇史の金字塔になる」と出演を喜んだ。続けて「現代演劇の最高峰だと思っていただけるような実のある芝居をしたい」と意気込んだ。
これまでに舞台「豊饒の海」に出演し、ドキュメンタリー作品「三島由紀夫VS東大全共闘」でナレーションを務めるなど、さまざまな形で三島由紀夫に触れ、三島由紀夫ファンを公言していた。同作も「個々人が目で読んで黙読するのではなく、私たち役者が声に出したときに、こんな短い言葉でも膨らみがあったことに気づけた。『サド侯爵夫人』は、演劇人が選ぶ戦後の戯曲で第1位というアンケートがあったと伺ったけど、本当に第1位の戯曲だとまざまざと感じた」と熱く語った。
東出は21年冬から関東近郊の山中に生活拠点を移し、電気や水道のない場所で狩猟や菜園など自給自足の生活を送っている。24年に元女優の妻と再婚し、昨年2月には子どもが誕生したと明かしていた。
宮本氏は「(キャストの)顔ぶれを見ていただくと、大変苦労して、孤独を乗り越えて、自分の世界を築き上げた人たち。エッジの効いた皆さんが頑張ってくれて、スリリングで面白かった」と語った。