平均年齢60歳!? ライブ会場を支配したVOW WOW、山本恭司&真央樹の親子共演も実現

3rdアルバム「III」発売40周年記念ライブ「The 40 Years of VOW WOW III Celebration」を行ったVOW WOW。左から永井敏己、厚見玲衣、人見元基、山本恭司、山本真央樹

ギタリスト山本恭司(69)率いるハードロックバンドVOW WOWが16日、東京ガーデンシアターで、3rdアルバム「III」発売40周年記念ライブ「The 40 Years of VOW WOW III Celebration」を行った。

オリジナルメンバーの山本、人見元基(ボーカル)、厚見玲衣(キーボード)に加え、サポートメンバーとしてベースは永井敏己、ドラムには山本の息子、真央樹が参加となった。

オープニングナンバーは山本恭司のライトハンドから始まる「HURRICANE」。その後、「DONCHA WANNA CUM」へと続けた。

人見は「久しぶりだぜ! みんな元気にしていたかい」と会場に呼びかけ「順番に聞いていこう!」とアリーナ、2階、3階へと呼びかけた。「新年早々元気でいいね! 俺らも年相応に元気だよ」。昨年1月には東京ドームシティーホールでライブを開催した。「あっという間だね。解散したのがほんの数カ月前のような気がする」と話した。

今回は3rdアルバム発売40周年記念ライブ。人見が真央樹に「まだ生まれてないよね」と言うと、早くも会場から真央樹コールを受けたが、「後ほど紹介しますから」と制し「“こんな曲やるんですか”もあるから楽しみにしていて」と呼びかけ、会場から大声援を浴びた。「予習をしてこなったであろう曲。こんなものもやるよ」と紹介し、アルバム「VIBe」から「BORN TO DIE」を披露した。

昨年1月、人見が「YOU'RE THE ONE FOR ME」のメロディーを間違え2度、演奏した。今年も同曲を披露したが、曲終わりに山本は「また同じようなところを…」と苦笑い。人見は「やぶさかじゃないよ。何回でもやる! もう1回やろう!」と伝え、今年も2回演奏。人見にとなっては“鬼門曲”となった。

そんな人見は休憩後、ボーカルソロとしてアカペラでジャズのスタンダードナンバー「Cry me a river」を披露。圧倒的な歌唱力に、会場の約8000人は聴き入った。約13分におよんだ山本のギターソロでは、ギターという楽器が持つ無限の可能性を感じさせる独創的な世界を創出。厚見のキーボードソロでは、要塞(ようさい)のように築かれたキーボードを巧みに操り、さまざまな音色で“厚見ワールド”を展開した。

オリジナルメンバーはそれぞれが計り知れぬテクニックの持ち主だが、永井と真央樹のリズム隊がしっかりサウンドを支えた。バンドの表現力はオリジナルメンバー同等、もしくはそれ以上を感じさせた。実際、バラード曲「PAINS OF LOVE」では、そのスケールの荘厳さに目を潤ませるファンもいた。

「そろそろ飛ばしていくぜ! ついてこいよ!」という人見のあおりで、「NIGHTLESS CITY」「GO INSANE」と続けた。ここで、ギターの音が出ないトラブルもあったが、そこはベテランならでは落ち着きで対処し、本編ラスト「SHOT IN THE DARK」へとつなげた。同曲では厚見がショルダーキーボードを持ち、オリジナルメンバー3人がフロントに並ぶ姿を見せた。

アンコールでは「ROCK ME NOW」からバラード曲「SHOCK WAVES」へとつなげた。ライブ最後をバラードで締める。ベテランの味とVOW WOWならではをファンに見せつけた。

最後はメンバー5人が、肩を組んで会場にあいさつ。最後の1人になった人見は客席に手を振り感謝を示し、ステージを後にした。

途中休憩を挟んだ二部制のライブは約3時間で、ソロを含め全20曲(やり直し含まず)を披露した。アルバム「III」から6曲、アルバム「VIBe」から“レア曲”含め5曲などで構成。平均年齢60歳とは思えぬパワフルさでファンを魅了した。

23日にはなんばhatchで、大阪公演を行う。