綾瀬はるか(40)が18日、都内で行われた主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、4月17日公開)完成報告会で「やっぱり…すごい泣きました」と吐露した。
00年3月8日に発生した営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線の脱線事故に遭い17歳の若さで亡くなった、大橋ボクシングジム練習生の富久信介さんにまつわる実話を元にした作品。綾瀬は「実話というのもありますし、そこに描かれている学生時代もキラキラしているし、亡くなった、失った後の世界をどう生きているか…悲しいけれど、希望がある…泣いたけれど、温かい気持ちになりました」と、自身の言葉の真意も語った。
「人はなぜラブレターを書くのか」は、富久さんと毎朝、同じ車両に乗り思いを寄せた少女が、悲報で初めて富久さんの名前を知った20年後、大橋ジムの大橋秀行会長に富久さんへの思いをつづったメッセージを送った実話にひかれた石井監督がプロット(あらすじ)を作成。23年「愛にイナズマ」でタッグを組んだ日本テレビの北島直明プロデューサーと、大橋ジムと富久さんの父を取材して映画化を打診。手紙を書いた女性は、プライバシーを守りたいとの意思を尊重しメールで取材し、フィクションにして欲しいとの意向を受け主人公を創作し、脚本段階から設定を確認してもらった。撮影は24年11月から12月まで関東近郊で行い、女性も映画本編を見ている。
綾瀬と當真あみ(19)は、主人公の寺田ナズナを二人一役で演じ、石井裕也監督(42)と初タッグを組んだ。ナズナは定食屋を営む中、あることがきっかけで高校時代に思いを寄せた相手に、24年の時を超えて再びラブレターを書く。富久さんを細田佳央太(24)、綾瀬の所属事務所の先輩・妻夫木聡(44)がナズナの夫良一を演じた。綾瀬との共演は08年「ザ・マジックアワー」以来18年ぶりに初の夫婦役を演じた。
綾瀬は、演じたナズナについて「学生時代は、ちょっとシャイなところがあったり、自信がないところがあったりしていた。亡くなって、その人の分も生きる…1日を大事にしていこうと力強く、包み込むような優しい女性だと思いました」と評した。その上で「あることを抱えている、言わないことが彼女自身の愛であり、葛藤しながら家族にはすごく優しく、皆を包むような女性。葛藤をどこまで出すか、監督とお話ししながらお芝居しました」と撮影を振り返った。