福原遥(27)が、興行収入(興収)45億円を記録した23年の主演映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(成田洋一監督)の続編「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」(新城毅彦監督、8月7日公開)に主人公・加納百合役で続投することが18日、分かった。戦時中の45年の日本にタイムスリップし、特攻隊員の彰(水上恒司)に恋をした女子高生の百合が、7年後の現代で彰の夢だった高校教師になった姿を演じる。福原にとって教師役は初めて。
「あの星」は作家・汐見夏衛氏が、前作「あの花」から4年後の20年12月に刊行。「あの花」で愛する彰を理不尽な形で失い、現代で目を覚ました百合のその後を描いた。今回は、汐見氏が初めてプロット(あらすじ)段階から読み、アドバイスするなど、初めて脚本段階から映画の製作に関わった。
25年8月に映画化が発表された際は大反響を呼んでおり、福原は「汐見先生が生み出した大切な百合をまた演じられることをとてもうれしく思うと同時に『あの花』をたくさんの方に愛していただいたからこその不安もありました」と吐露。「改めて百合と丁寧に向き合うことができ、皆さまと心を込めて作品を作り上げることができました。彰の夢だった高校教師となり、今もなお彰を想い続けている百合がどのように生きていくのか楽しみにしていただけたらうれしいです」と25年10月から11月まで行われた撮影を振り返った。
45年の日本で女学生・千代役を演じた出口夏希(24)と、千代が愛した特攻隊員・石丸役の伊藤健太郎(28)の続投も決まった。百合同様、愛する人を失った千代のその後もファンの注目の的で、出口は「残された人たちの思いを、ぜひ『あの花』と合わせて見ていただきたいです」、伊藤も「石丸がどこで登場するかも併せて楽しみにしていただけたら」と呼びかけた。
監督は、興収25億8000万円とヒットした25年の映画「366日」を手がけたラブストーリーの名手・新城毅彦監督(64)が務める。「あの星」で完結する、百合と彰の、究極の愛の物語を描いてほしいという、製作サイドの熱い思いからメガホンが託された。
福原、出口、伊藤、新城監督、汐見氏、西麻美プロデューサーのコメント全文は、以下の通り。
福原遥(加納百合役)このたび、「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」で再び加納百合を演じさせていただくことになりました。汐見先生が生み出した大切な百合をまた演じられることをとてもうれしく思うと同時に、「あの花」をたくさんの方に愛していただいたからこその不安もありました。ですが、新城監督をはじめ、素晴らしいキャストの皆さま、スタッフの皆さまのおかげで、改めて百合と丁寧に向き合うことができ、皆さまと心を込めて作品を作り上げることができました。あれから7年後、彰の夢だった高校教師となり、今もなお彰を想い続けている百合がこれからどのように生きていくのか、楽しみにしていただけたらうれしいです。
出口夏希(千代役)このお話をいただいた時、「あの花」の世界に千代としてもう一度行けると思うとすごく楽しみでした。当時の気持ちを思い出せるか不安でしたが、現場でキャストの皆さんとお会いすると、すぐにあの頃の千代を思い出すことができました。あれから現代に戻った百合、そして千代はその後どのように過ごしていたのか、
残された人たちの思いを、ぜひ「あの花」と合わせて見ていただきたいです。
伊藤健太郎(石丸役)「あの花」の続編という事で石丸がどの様に登場するのか、みなさんと同じ様に自分も気になる所でした。台本を読ませていただき、汐見先生もおっしゃっている様に、「あの花」と「あの星」でひとつの物語になっていて非常に心が動かされました。新しく登場するキャラクターも石丸がどこで登場するかも併せて楽しみにしていただけたらと思います。
汐見夏衛氏 「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」は、切ない恋と悲しい別れを経験した百合と彰に、今度こそ曇りのない幸せを感じてほしくて、あの花の執筆中からずっと考えていた後日談でした。私としては、ふたりの物語は「あの花が咲く丘」で始まり「あの星が降る丘」で完結する、と思っています。ですので、あの星も映画化していただけると伺ったとき、うれしさと同時に安堵(あんど)も感じました。小説の世界と違って実写作品にはどうしてもたくさんの制約があり、いくつか原作とは違う部分があります。ですが今回、脚本が作られていく過程から携わらせていただき、私としてはどれも納得できる変更だと感じました。何より、終戦の夏を生身で体験した百合が、現代に戻ってからどれだけ変化し成長し、さらなる新しい出会いが百合にどんな変化をもたらすか、という原作における大事なテーマは、変わらず描いてくださっていると思います。最後に、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を応援してくださった皆さまへ。映画あの花は本当に大きな広がりを見せ、今回の続編映画化にまでつながりました。本当にありがとうございます。映画「あの星」もすてきな作品になりそうですので、引き続き応援していただけましたら幸いです。
新城毅彦監督 お話を頂いてまず最初に思ったのは、やりたいけどやって大丈夫なのか?でした。とにかく前作が興行収入45億という大ヒット作品で当然期待値が高くなりますし、失敗出来ないプレッシャーや怖さがいつもと違うのが想像出来たので少しちゅうちょしました。ただ、以前から大事な人を失った先にある再生の話をやってみたかったのと、原作を読ませて貰って、受けさせて貰いました。いざ撮影が始まると前作がよくできていて、そのイメージが想像以上に大きく悩みましたが、リスペクトして良い部分を踏襲しつつ自分らしく撮ろうと思ってやらせて頂き、撮り上がりを見て間違っていなかったとちょっと安心しています。今作も前作が感じさせてくれた人を愛することのすてきや、だからこその切なさ、また人が持っている優しさ、温かさを十分感じてもらえる作品になったのではないかと思っています。是非沢山の方に見て頂いていろいろな思いを感じて持って帰って貰えたらうれしいです。よろしくお願いします。
西麻美プロデューサー 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を製作する際にはすでに、続編である「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」を読んでいました。とてもすてきなお話で、いつか百合のその後のお話を実写でも描いてみたいと思っていましたので、今回その機会に恵まれてとてもうれしいです。シナリオ作りでは、汐見先生にアドバイスを頂きながら映画ならではのストーリーを紡いでいきました。いま編集真っただ中ですが、また百合ちゃんや懐かしい面々に会える…必ずや皆さんに喜んで頂けるすてきな続編になっていると確信しています。ぜひ楽しみに公開をお待ちください!
◆「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」 1945年(昭20)の日本にタイムスリップした女子高生・加納百合(福原遥)は、佐久間彰(水上恒司)という青年に出会い、初めて恋をしたが、彼は特攻隊員だった。大空の彼方へ飛び立っていく彰を止めることができなかった百合…愛する人を失ったその時、現代で目を覚ました百合は、当たり前の日常に幸せを感じるようになったが、彰への思いは決して消えることはなかった。彰に会いたい…。百合は7年後、彰の夢でもあった高校教師になり、生徒たちとの忙しい日々を送る。そんな百合の前に、ある人物が現れる。