26日に古希を迎えた桑田佳祐(70)のソロ新曲「人誑し/ひとたらし」が、4月4日スタートのテレビ朝日系アニメ「あかね噺」(土曜午後11時30分)のオープニング主題歌に決定した。
桑田の公式YouTubeチャンネルではこの日午後7時に、スペシャル動画がプレミア公開された。アニメ化された桑田が羽織をまとい、高座に上がって落語家さながらに語る。
「ええ、どうも。お運びいただきまして、ありがとうございます。桑田佳祐でございます。さて、本日はひとつご報告がございまして。不肖、私桑田佳祐、このたびテレビアニメ『あかね噺』の主題歌を書かせていただくことに相成りました。若者たちの活躍に華を添えられますよう、精魂込めて作らせていただきました!『あかね噺』どうぞお楽しみに!」
「あかね噺」は週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の本格落語ものがたり。解禁された動画は原作作画・馬上鷹将氏が書き下ろした桑田のイラストをもとに制作され、桑田本人がアフレコとした特別映像になっている。
アニメサイドの「主題歌は桑田さんしかいないんです!! 」という熱烈オファーを快諾した。桑田がアニメのために作詞・作曲を担う完全書き下ろしは、デビュー48年目のキャリアで初めて。
「人誑し/ひとたらし」は民族音楽のにおいをまとった笛やバイオリンが疾走感をあおる、妖艶かつ和情緒あふれるエスニック・ナンバーだ。桑田は原作を読み込み、世界観を落とし込んだ。主人公がうら若き女性、テーマが「落語」であることから、歌詞には女性が活躍する社会を想起させるフレーズや、古典落語の演目がちりばめられた。
桑田のコメントは以下の通り。
「私も大好きな落語を題材にした『あかね噺』という素晴らしい作品から貴重な機会をいただき、古希にして、初めてアニメ主題歌の作詞作曲をさせていただきました。女性の主人公がさまざまな困難を乗り越え立ち向かう様に心揺さぶられ、作品から存分にインスピレーションを受けて『人誑し/ひとたらし』という曲が生まれました。若者たちの活躍に華を添えられましたら、幸甚の極みでございます!! 」
またアニメ関係者もコメントを寄せた。
原作・末永裕樹氏
「聴く度に口元がほころぶ。『こんなご褒美もらっちゃって大丈夫? 』って恐縮すらしてしまう。それ位、あかね噺に寄り添ってくださった曲です。ジャンプへの愛を感じられる曲です。オファーを快諾頂いただけただけでも僥倖。その上、こんなにも真摯(しんし)に向き合ってくださった事がうれしくてたまりません。早くみなさんも聞いて、惹かれてほしい。“人誑し”の魅力に」
原作作画・馬上鷹将氏
「小学生の頃の夏休み、自分は毎日塾でした。母親が運転する車で塾に向かう中、車内では当時の超大ヒット曲“波乗りジョニー”がかかってました。曲って自分の思い出とともにあったりして、その時の気温やにおいなんかも思い出したりなんかしますよね…? まぁ、前置きはともかく!何と!アニメ『あかね噺』の主題歌を桑田佳祐さんが歌ってくださるそうです!本当に何という事か!決定したのはかなり昔ですが、最近になって実感がわいてきたくらいです!実は自分はもう何百回と聴かせていただいてますが、聴く回数に比例して感動が増してます!この曲が『あかね噺』を読んでくださってるあなたの、この春の思い出になる事間違いありません!自分はもうなってますし、この曲を末代まで語ろうと思ってます!こんな思いができたのは『あかね噺』を支えてくれた読者のあなたのおかげです!! ありがとうございます!! 皆でこの曲を聞き倒しましょう!! そして桑田佳祐さんのファンの皆さま、『あかね噺』を何とぞごひいきにしていただけるとうれしいです」
渡辺歩監督
「古典と言われる落語はできた時から古典だった。どこかで読んだか聞いたことがある。古典というのは未来から見てのことで、古い新しいではなく時代を超える耐性を備えているという意味なのだろう。それを人が語り継いで今に続く。高座でしゃべるたびにそれは生まれ。きっといつもずっと新しい。新作、古典問わず落語は移ろうことを恐れない。換言すれば移ろうことを前提に楽しんでいるように思える。時代の上に座布団を敷いて。受け継いだものへの感謝と落語の一部となり次代へ引き継ぐ感動を言葉にのせる。桑田さんは歌で全く同じことをされている。アニメ『あかね噺』へ提供いただいた歌をはじめて聞かせていただいた時に強くそう思った。こんなにも優しく。こんなにも強く。そしてこんなにも楽しく作品に寄り添った歌。移ろうことを恐れずに、それを前提とするからこそ四六時中聴いていられる。一席の噺のような楽曲をありがとうございます」
テレビ朝日遠藤一樹プロデューサー
「桑田さんへのオファーのお手紙を書かせていただいた日の夜のことは、今でも鮮明に思い出せます。制作スタッフ一同の熱意、そして自分の熱い気持ちを精いっぱい込めようと力が入り、最初は緊張でなかなかうまく書けず、何度も書き直しました。こんなに緊張するお手紙は、この先もう2度とないかもしれません。『あかね噺』は、日本の伝統芸能である“落語”を真正面から描いた作品です。先人から受け継いだものを大事にしながら、新たな色を加えていく。いわば伝統と革新です。そんな作品の主題歌を、桑田佳祐さんがやっていただけたら、絶対に最高なものになるに違いない。そう確信して、お手紙という形でオファーをさせていただきました。楽曲を初めて聴かせていただいた時、こんなにも『あかね噺』の世界観を深くくんでいただいたうえで、桑田さんの楽曲として圧倒的な魅力をたたえている-そのパワーを全身で浴び、ただただ圧倒されていました。改めて、こんなすてきな楽曲を書き下ろしてくださった桑田さんに、最大限の感謝を申し上げます。そして、テレビアニメ『あかね噺』と主題歌の共鳴を、ぜひたくさんの方々にご堪能いただけたらうれしいです!」