新作落語のカリスマ三遊亭円丈の名前復活へ 真打ち昇進、襲名のふう丈「自分の色出したい」

2代目三遊亭円丈を襲名する三遊亭ふう丈

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

落語協会(柳家さん喬会長)の真打ち昇進会見がこのほど都内で行われ、さん喬会長、新真打ちとそれぞれの師匠が出席した。3月21日から真打ち昇進興行が始まる。

柳家圭花(44)が2代目華形家八百八を、三遊亭ふう丈(41)が2代目三遊亭円丈を、柳家小はぜ(43)が3代目柳家小はんを、入舟辰乃助(40)が8代目船遊亭扇歌を襲名し、三遊亭伊織(38)が三遊亭歌奈女に改名する。

最近では、名前を変えずに昇進することも多いが、昇進する複数の真打ち全員が襲名、改名するという珍しいパターンになった。

さん喬も「それぞれ名前が変わるのは、近年では珍しい。自分が慣れ親しんだ名前をこのまま大きくしていこうという二つ目さんも多い」としつつ「名前を変えても変えなくても、当人の意識の持ち方が大事」と、新真打ちへの期待を示した。

目を引く襲名は、2代目円丈の誕生だろうか。初代圓丈さんは「新作落語のカリスマ」と呼ばれ、数多くの新作落語を作り、多数の落語家に影響を与え、21年に亡くなった。ふう丈は圓丈さんに弟子入りし、死去後は天どん門下となっていた。天どんは「本人が円丈になりたいと言いました。自分の師匠の名前を名乗りたい、と。どうかしてる」と笑わせつつ「円丈の名前を大きくするか、小さくするかは本人次第」と、厳しくエールを送った。

プレッシャーも大きいだろうが、ふう丈は「名前を継ぐということは、新作を作り続けて挑戦しなければならない。名前を大きくし、円丈返上とならないように挑戦し続けます。先代と違う色を出して新作を作りたい」と決意している。

どんな色が出てくるのかを楽しみにしたい。【小林千穂】