映画「レオン」などで知られる仏俳優ジャン・レノ(77)が、自ら創作した自叙伝的ひとり舞台「らくだ」に出演し、日本で初演されることが4日、分かった。日本での舞台出演は初めてとなる。5月10~24日の東京芸術劇場シアターウエストを皮切りに、全国11都市で上演する。
影響を受けた出会いや出来事を、出演映画の記憶と重ね合わせながら、音楽と物語で描く作品。語り、演じ、歌も披露する。
俳優としての原点に立ち返るため、母国を離れ、言語も文化も異なる日本を上演地に選んだ。日本を「心のふるさと」ととらえており「日本とその文化が大好きです。新しい舞台をどこから始めたいかと考えた時、日本以上にふさわしい場所はあるでしょうか」とまで言い「舞台を通じて、皆さんと人生のひとときを分かち合いたい」と話している。日本での知名度、人気は高く、CM出演も数多い。また、子供や教育関連のNPOのサポート活動も行っているという。
らくだはレノが「私の内なる動物。ゆっくりと進み遠くまで行く。品物や人々も運びながら感情も運ぶ。自分自身がらくだのような存在だと思う」と話してることから、タイトルになった。
演出は仏演出家のラディスラス・ショラー氏が手がける。「レ・ミゼラブル」の演出や、日本でも「Le Pere 父」をはじめとした家族3部作や、橋爪功主演の「飛び立つ前に」などを演出したことで知られる。「らくだ」は、レノ、ショラー氏、日本人スタッフによる共同制作作品となる。
富山、兵庫、静岡、宮城、石川、高知、福岡、山口、京都、愛知、岡山でも公演を行う。
▽ジャン・レノからのメッセージ
若き日より、私は世界という大きな織物の中を旅してきました。スペインの血を受けて生まれ、フランスに育ち、英国のミューズを伴侶とし、いま、アメリカを故郷としています。私は長年、自身の人生の旅路を紡ぐ舞台作品--『航海(ヴォヤージュ)』を創り上げることを夢見てきました。舞台は、物語と歌、映像のキャンバスとなり、観客を、ひとつの旅路へと導きます。人生という唯一無二の美は、それぞれに異なりながらも、普遍の歩みを抱いています。悲しみも、喜びも、それはすべての人に共通するものなのです。