杉咲花(28)と多部未華子(37)が、Amazonプライムビデオの新ドラマシリーズ「クロエマ」(6月12日から配信、全5話)でダブル主演し、初共演することが9日、分かった。
同作は「逃げるは恥だが役に立つ」で一世を風靡(ふうび)した漫画家・海野つなみ氏が「Kiss」(講談社)で連載中の新作の実写化作品。日本テレビ系で放送中の杉咲の主演ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(水曜午後10時)の今泉力哉監督(45)が手がけ、脚本は妻の今泉かおり氏が担当。24年の同社ドラマ「1122 いいふうふ」で話題となった夫婦タッグで、実写化に挑む。
「クロエマ」は、恋も仕事も家も1度に失った30歳のエマが、謎めいた資産家クロエの屋敷にたどり着いたことから動き出す物語。性格も正反対の2人がひょんなことから始めた占いの店には、さまざまな悩みを抱えた相談者たちが訪れる。2人は占いを手掛かりに、相談者たちの言葉の奥にある、まだ明かされていない謎へと迫っていく。エマを杉咲、クロエを多部が演じる。
杉咲、多部と今泉夫妻、海野氏のコメントは、以下の通り。
▼杉咲花 私は、本作で各話ごとに描かれるラストシーンがすごく好きです。漠然とした不安と、小さないたわり。まどろみのなかにいる間だけは、てんびんが水平を保ってくれるような気がするし、そんなふうに一日を乗り越える夜があったっていいと思う。このドラマがささやかな癒やしになれたら幸いです。
▼多部未華子 クロエという人物はつかみどころがなく、演じながら少しずつ輪郭を見つけていく感覚がありました。相手によって見せる表情や距離感が自然に変わるよう、余白を大切にしながら演じていました。今泉監督の作品に久しぶりに携わることができ、とても幸せな時間でしたし、杉咲花さんのお芝居に日々刺激を受けながら撮影に臨んでいました。それぞれの形で、この物語を受け取っていただけたらうれしいです。
▼今泉力哉監督 杉咲花さん×多部未華子さん、というとても魅力的で面白い俳優たちとともに、海野つなみさんが生み出したかわいらしいのにめんどくさくて奇怪な(!?)キャラクターや物語の実写化に携われて、とてもうれしかったです。大きな出来事が起きる、というよりは、人間の営みにおけるさまざまな悩みについてのお話でありながら、ちょっとなんとも言えない不穏な空気がずっとベースに流れている。占い、パフェ、さまざまな謎……たくさんの顔をもつ作品になっております。基本的には、なんだかんだ、やさしい人たちのお話だと思っております。ご期待ください。
▼今泉かおり氏(脚本) 一見遠慮がちだけど驚くほど楽観的で芯のあるエマと、冷たく見えて結局は他人をほっとけない人情深いクロエ。原作を読ませていただいた時、まずこの2人のキャラクターに大変魅力を感じました。また、「占いに答えは無い。あるのはきっかけだけ」という深みのあるテーマを重くならずに伝える原作の雰囲気も大切に、脚本にしっかり反映させたいと思いました。杉咲さん、多部さんが演じるクロエマは想像以上に魅力的で、沢山の方に見ていただけるのが本当に楽しみです。
▼海野つなみ氏(原作) 杉咲花さん・多部未華子さんという人気も実力も兼ね備えたおふたりのダブル主演、今泉力哉監督、脚本は同じく映画監督でもある今泉かおりさん、こんな素晴らしい布陣でドラマ化というお話をいただいて、ただの映画・ドラマ好きとして、ワクワクしました。ちょっと謎めいて、ちょっと笑いがあって、ちょっとホッとして、ちょっとチクッとして、〆には特別なパフェが出てくる。原作の世界観を上手に再構築したすてきなドラマを、どうかお楽しみいただけますように。
「クロエマ」は、プライムビデオで240以上の国や地域で世界独占配信する(毎週金曜日に3週にわたり配信)。
◆「クロエマ」恋も仕事も家も1度に失った30歳の女性エマ(杉咲花)が、謎めいた資産家の女性クロエ(多部未華子)の屋敷にたどり着く。2人は、ひょんなことから同居生活を始め、占いの店を開くことに。店を訪れるのは、さまざまな悩みを抱えた人々だが、語られる相談の裏には、別の事情や本当の問題が隠れているようで、エマとクロエは占いを手がかりに、その正体を探り当てていく。すべてが明快に解決するわけではない中で、対照的な2人の関係も少しずつ形を変えていく。