フジテレビ系の討論生番組「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)は22日、最終回を迎え、7年にわたる番組の歴史に幕を閉じた。
大阪府知事や大阪市長を歴任し、レギュラーコメンテーターとして同番組に6年間出演した弁護士の橋下徹氏は、ラストのあいさつで「いちばんしんどい番組でした」と、振り返った。
同番組は2019年4月にスタート。時の話題の中心にいる政治家を中心に毎週ゲストを迎え、橋下氏やキャスターを務める同局の松山俊行・解説委員長らとの、時に激しさも含めたやりとりがかわされた。出演者の発言の多くが、当日のニュースとなった。
この日は、日米首脳会談に出席し帰国したばかりの茂木敏充外相が生出演し、会談の様子などについて語った。
番組のラストで、進行役を務めてきた同局の梅津弥英子アナウンサーに「『日曜報道 THE PRIME』が始まって7年、橋下さんに加わっていただいて6年。番組を通して、伝えたかったことは何ですか」と問われた橋下氏は「政治家の当事者と議論をさせてもらったのは、本当にありがたかった。ぼくも勉強になりました」と振り返った上で、「僕も政治家をやっていたし、この番組で国会議員と直接接して、僕の思いは、とにかく口だけで勇ましい政治をする人たちはいやなんですよ」と訴えた。「歴史を振り返ってみても、弱腰批判を避けるために虚勢を張る政治家の判断で、国民が大犠牲をこうむったことがあるじゃないですか。『口だけ、勇ましい政治』はやめてもらいたい。その1点だった」とも述べた。
その上で、高市早苗首相とトランプ大統領の日米首脳会談にも言及。「今回、ホルムズ海峡のこの問題が起きて、日本って普通の国なのかどうなのか、ものすごい考えさせられた」と持論を主張。「憲法9条改正論者は、憲法9条があるから日本は普通の国じゃない、普通の国になるために憲法9条改正が必要とさかんに言うが、でも今回、その憲法9条によって救われているじゃないですか」と、米側が期待するホルムズ海峡への自衛隊派遣をめぐる、日本側の憲法上の制約を理由にした対応を念頭に言及。「本来、自分の判断で、自衛隊の派遣はやめますと言わないといけない」と主張した。
また、歴代首相が訪米時にアーリントン墓地を慰霊を訪れることにも触れ、「(首相は)日本の兵士に対し、靖国神社に行って手を合わせない。僕は、軍の指導部と一般兵士を分ける(分祀=ぶんし)べきと思うが、国のために命を落とした一般兵士に手を合わさない、そして自分の判断で自衛隊派遣も決められない。日本の政治は普通ではないんです」とも訴えた。
その上で、「これから憲法9条の改正論議が出てくると思いますが、日本の政治家には口だけの虚勢ではなく、きちんとした覚悟をもった政治をやってほしい」と、今後の日本のあり方について提言した。