米ロック界の大御所ブルース・スプリングスティーン(76)が、現地時間28日に米ミネソタ州セントポールで行われるトランプ米大統領への抗議集会「ノー・キングス・ラリー(王様はいらない)」で抗議曲「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」を披露することを発表した。
地元メディアのインタビューに応じたスプリングスティーンは、「タイミングが重要な曲を歌う機会があり、しかも力強い歌を歌えるなら、その瞬間は格別なものになる」とコメント。トランプ政権の強権的な移民取り締まりによって2人の米市民に犠牲者が出たことを受けて、1月末に緊急発表した新曲を演奏することを明かした。不法移民の取り締まりに抗議する市民らについて歌った同曲は、「ICEは今すぐ出ていけ」と歌う一節もある。
トランプ大統領と米移民・税関執行局(ICE)の捜査活動に反対する自身の政治的立場を明確にしているスプリングスティーンは、「ノーキングス・ラリーはいま、非常に重要な意味を持っている」と語り、集会で仲間と共に抗議の声を上げることを宣言した。8万人以上が集まると予想されるこのイベントには、ほかにフォークソングの女王ジョーン・バエズらやオスカー女優ジェーン・フォンダ、バーニー・サンダース上院議員らも参加すると伝えられている。
スプリングスティーンは31日に米ツアー「ランド・オブ・ホープ&ドリームス」を同州ミネアポリス公演からスタートさせる。ミネアポリスは、ICE職員によって抗議活動に参加していた市民が相次いで殺害される事件が起きた場所で、「私たちは恐怖ではなく希望を、権威主義ではなく民主主義を、無法ではなく法の支配を、無制限の腐敗ではなく倫理を、分裂ではなく団結を、そして戦争ではなく平和をもたらします」とツアーを前にコメントを発表している。(千歳香奈子)