八乙女光のインタビューで実感した Hey!Say!JUMPのゆったりとした進歩

STARTO ENTERTAINMENT

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

Hey!Say!JUMPが来年デビュー20周年を迎える。

先日、メンバーの八乙女光(35)をインタビューして、改めて、年齢からは想像しにくいキャリアの長さを思った。八乙女自身、事務所入所から5年目と早いデビューだったし、メンバー全員がローティーンのうちに文字通りの表舞台に立つことになった。

最近の取材では、Hey!Say!より10年以上遅い、27歳の時にTravis Japanとしてデビューした七五三掛龍也(30)が「喜びはもちろんですけど、ホッとした感覚の方が強かった気がします」と当時を振り返ったのが印象的だった。「遅咲き」の典型としては事務所への直訴の末にデビューを果たしたWEST.の例もある。

メンバー間にそれぞれ個性を打ち出そうという空気を感じるそんなグループに比べ、Hey!Say!のメンバーにはおっとり、まったりとしたイメージがある。事務所名変更に至った騒動を機に、グループ名の変更が相次いだが、前の元号を冠した彼らが、そのまま名称を変えなかったのも、そんな気質によるのかもしれない。

Hey!Say!は07年に東京ドーム公演のグループ最年少記録(平均15・2歳)を樹立するなど、華々しいデビューを飾っているが、その年齢ゆえに実感は薄かったようだ。

八乙女は当時を「もっと華々しいものを想像していたんですかね。1年間アルバムを出せない時期もあったし、ルール上もうバックで踊ることはできないんだ、と。むしろそんなことを考えていましたね」と振り返った。

八乙女には過去、15年と18年にもインタビューする機会があった。

15年の時に印象的だったのは初のストレートプレイ「殺風景」(14年)の話。

「演出の赤堀(雅秋)さんから『今までの八乙女は忘れてゼロからやろうって』言われたんですね。(共演)相手があって、その日の空気があって演技は生まれるものなんだって。自分で作ろうとするより、その方が心が弾んでくる気がしましたね」

余計な力みのないHey!Say!カラーがいい方向に進んでいる気がした。18年は役作りのために英国を訪れた直後の取材だった。シェークスピアのライバル、クリストファー・マーロウにスポットを当てた「薔薇(ばら)と白鳥」の上演が間近に迫っていた。

「イギリスに行ったのが台本を読んで、マーロウのことをいろいろ調べていた時期だったんで、その足跡を追いながら、当時の空気が体に入ってくるような感覚がありました」

3年間で役作りに深みが増している実感があった。デビューが早い分、じっくりと1歩1歩の成長が感じられるのもこのグループの特徴かもしれない。

「昨年、山田(涼介)が1人でドームに立ちましたからね。デビューした頃はそんなこと想像もできませんでした」

昨年20公演で約20万人を動員したメンバー山田のソロツアーのこと。デビュー18年目の快挙だ。確かにこのグループはゆっくりと着実に進歩している。【相原斎】