テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは3月31日夜の放送で、防衛省が陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市)に配備した長射程ミサイルをめぐり、地元住民への説明会を開いていないことについて、小泉進次郎防衛相に放送を通じて「提言」した。
番組では、防衛省が同日、敵基地への反撃攻撃が可能な長射程ミサイルを、国内で初めて2カ所に配備したニュースを報道。「25式地対艦誘導弾」が配備された健軍駐屯地がある熊本市では、基地周辺住民から不安や、住民を対象とした説明が不足していることを指摘する声があることを伝えた。住民説明会の開催を要請しているが、現時点で防衛省は応じておらず、今後も実施しない方針であることも報じた。
小泉防衛相は31日の閣議後会見で、現時点で防衛省による住民説明会は行わない方針をあらためて表明。3月17日に同駐屯地で装備品展示を行ったことに触れ、「住民や地域の代表である首長、議会、自治会のみなさまがご理解を深めていただく機会を持たせていただいた」と主張。この際、同駐屯地からのミサイル発射の有無を問う質問があったとして「防衛省からは、一般論として、状況に応じて平素の配備先から必要な場所に移動して任務に当たるため、特定の場所への配備をもってその場所で運用することになるわけではないとお答えし、丁寧に対応している」との認識を表明。「防衛省としては、熊本県知事や熊本市長から一定の評価をいただいたと受け止めている」と述べた。
小泉氏の会見の様子をVTRで伝えた後、大越氏は「防衛省としては、自治体の長には理解を得ているし、展示会などを通して一定の説明を終えているという理屈なんでしょうけれど」と述べた上で、「イランで実際に戦闘が継続しており、地域住民の中には、これまでとは違った不安を抱えている人もいます」と、指摘した。
その上で「紋切り型ではなく、説明会で腹を割って話し合うことも含め、住民感情にもう1度、寄り添う対応というのは、小泉大臣、政治判断としては、ありではないでしょうか」と、画面に向かって呼びかけるようにコメントした。