NHKは9日、28年大河ドラマの制作・主演発表会見を実施。幕末から明治にかけて活動した英語通訳、翻訳家のジョン万次郎を題材とした「ジョン万」のタイトルで、俳優山﨑賢人(31)が主演を務めると発表した。大河出演自体が初めての山﨑は「緊張も怖さもあった」と本音を漏らしつつ「それよりも、この船に乗って航海をしてみたい、というワクワクの方が強かった」とジョン万次郎の人生になぞり笑顔で話した。
壮大な冒険物語で、今や群を抜く存在となった。山﨑は映画「キングダム」シリーズで主演を務めるなど、スケールの大きな冒険物語との相性は抜群だ。制作統括のNHK家冨未央氏は「今、日本で最も『冒険』という言葉が似合う男」として、半年以上前に主演をオファーしたと明かした。ジョン万次郎は鎖国の時代に地元土佐(高知)で漁に出た14歳の時に漂流、米捕鯨船に救われてそのまま渡米。英語や航海術などを学び、帰国後は明治維新の日本の発展に貢献した、まさに冒険にあふれた人物だ。
脚本は12年「平清盛」以来、16年ぶり2作目の大河となる藤本有紀氏が手がける。同氏は「日常生活でも安全領域に常に身を置くのではなく、いつもと違うこと、考えてもみなかったことへの挑戦。若い方にはどんどんしていただきたい」と、令和の今こそ知ってほしい人物だと熱く語った。
山﨑の希望で、既にジョン万次郎が青春期を過ごした米東部のフェアヘーブンで4日間、取材を行った。「勉強しているうちに魅力的だなと思ったので、魅力的に演じたい。『やるぞ』という気持ち」。自身にとっても壮大な冒険が始まる。【高田文太】