桂文枝、愛着ある「三枝」の名前に「ぜひついでほしいなと思うのが何人か、タイミングがあれば」

「桂文枝」「桂三枝」の名前への思いを語った桂文枝(撮影・阪口孝志)

落語家桂文枝(82)が10日、大阪市のなんばグランド花月で独演会「落語家60年目のハレ舞台」(7月16日、同所)の開催発表会見に出席した。

師匠の5代目桂文枝に入門して60年。83歳の誕生日に行われる独演会では芸歴を20年ごとに区切り、初めの20年を「にぎやか寿司」、次の20年を「じいちゃんホスト」、直近20年を「AI、愛から始まる…」を演じる。ゲストは調整中だが、先日2回目の上方漫才大賞を受賞したザ・ぼんちら、共に世代を作ってきた芸人を招く予定となっている。

60年の芸歴を「こんなに長くやれるとは思わなかった。噺家(はなしか)になってよかった」といい、「やり続けられてよかった。いつまで続けられるか分からないが、自分の思う理想の落語家としての域には近づけていないので近づいていきたい」と目標は果てしない。「周りがどんどんいなくなる。僕が上方落語協会を支えて、次の若い人にもっと頑張ってもらわないと」と意気盛んだ。

60歳を迎えるとき、桂米朝さんから「落語家としてはこれからやな。頑張りや」とエールを送られた。12年、70歳を目前に「桂文枝」の大名跡を継いだが、それまでの名前、三枝には「今でも『三枝さん』と呼ばれることも多いし、サインにも書きそうになる。付き合いが長かったし、アンタ頑張ってくれたから今、文枝がある。『長い間、ありがとう』と声をかけたい」と今でも強い愛着がある。

その三枝は現在、“空席”となっている。多くの弟子を持つ文枝だが「ぜひついでほしいなと思うのが何人かいるんですけど」とした上で、「大きな賞を取ってもらうとか、何かタイミングがあれば継いでほしいなと思います」

文枝の名前についても「『やっぱりこの人に』というのをどこかで伝えておきたい」と話しながらも、「まだまだ頑張ってもらわないと付けられないなぁというのは思います」と奮起を促していた。