お笑いコンビ、アンジャシュの渡部建(53)がYouTubeチャンネル「渡部のサシ飲み」をスタートして1年3カ月がたった。
現在の登録者は12万人超。一流の料理人、アスリート、そして芸人をゲストに呼んで、渡部が“ファン目線”で対談する。ゲストの豪華さから、ネットニュースに取り上げられることも多い。2020年(平32)に自らの女性問題で芸能活動休止を余儀なくされ、22年に活動再開。6年ぶりに日刊スポーツのインタビューに応じて、仕事、そして家族への思いを語った。【小谷野俊哉】
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「渡辺のサシ飲み」とは別に、もう1つYouTubeチャンネルを持っている。23年4月スタートの「アンジャッシュ渡部がいつか地上波のグルメ番組に出ることを夢見てロケハンする番組」とのすみ分けは、強く意識している。
「あれもコミュニケーションプラス、グルメのフードレビューというか、食レポだと思うんですよね。僕が今までずっとやってきたことですし、強みを生かして2つのチャンネルで、全然違うことをやっていきたい」
日刊スポーツ登場は6年ぶり。20年5月にコロナ禍で夏の甲子園の中止が決定した時に“野球芸人”としてインタビューに応じた。
「その後にいろいろあったんで、こうやってね、日刊スポーツさんに取材を受ける日が来るなんて、全く想像できなかった。『渡部のサシ飲み』っていう、やりたいことを支援してくれるスポンサー、スタッフがいるという状況は、6年前は全く想像できなかったんで。現状はキー局の地上波テレビに戻るってことはかなってないんですけど、大変ありがたい環境にいるなという思いはあります」
相方の児嶋一哉(53)とのお笑いコンビ、アンジャッシュの“すれ違いコント”は、日本のお笑い史に残る作品だ。
「あのコントを、またやってほしいって声もすごく届いています。でも、これはやっぱり2人で決めなきゃいけないことなんでね。相方が『やるぞ』と言えば、僕はもう喜んでやるよっていう感じです。ただ、今のところは、そうなっていない。彼の気持ちは、僕も理解できます。ネタに戻って1からやるっていうのは、並大抵じゃできない。そこにまだ、エネルギーが向かないのかなって気がしますね」
活動休止からの復帰は、22年2月に千葉テレビのレギュラー番組「白黒アンジャッシュ」だった。
「『白黒アンジャッシュ』っていうメディアがあって、今も続いてるのはありがたいですね。ずっと支え続けてくれている」
家族も支え続けてくれている。妻は女優佐々木希(38)。7歳と3歳の2人の子供がいる。
「今日も子供を送って、それからこの仕事に来ました。これから収録して、終わって迎えに行くとちょうどいい感じ。午前9時から午後3時くらいに『渡部のサシ飲み』の収録をすることが多いんです。使わせていただくお店も、夜は営業があるから、それに合わせてね。今日は東京・浅草の『四川料理 巴蜀(はしょく)』で収録なんですけど、元々は福岡にあった時代から大好きなんです。4種類のマーボー豆腐を出してくれて、当時は福岡に行っても、鍋も屋台もラーメンも食べずに食べに行っていました」
バラエティー番組ではイジられることも多くなった。
「やっぱり家族の支えってのは大きい、もうそれだけですね。本当に家族がいてくれてるので、家族のために頑張ろうだし、家族のために社会、世間から信頼を取り戻そうだし。そうですね、もう全ての礎というかね。イジられるのも、元テレ東の佐久間(宣行)さんのようなトップクリエーターに呼ばれてるんだから、もう何で全力で来いって感じです」
新しい年度になった。
「この『渡部のサシ飲み』っていう番組がおかげさまで好調で反響もいただいているので、より多くの人に見ていただきたい。特にスポーツ選手はいっぱい出てるし、普段見せない顔をなんとか聞き出そうと頑張ってるんで、スポーツ好きの方はには特に見てほしい。あと、妻がデビュー20周年なんで、そこもお願いします」。
少しずつ、再び実績を重ね、信頼回復に務めてきた。
「こうやって、今また『渡部と仕事をしよう』って言ってくださる方々の思いに、とにかく全力で応えたい。1個、1個、丁寧に大切に全力で頑張ると。それがイコール信頼回復になるっていうのは重々分かってるんで。まだまだ道は険しいですけど、世間様の信頼を回復したいし、それの分かりやすい指針として地上波キー局に出るってことだと思うんで、そこを目指して行きたいですね」(終わり)
◆渡部建(わたべ・けん)1972年(昭47)9月23日、東京都生まれ。神奈川大在学中の93年、都立日野高の同級生だった児嶋一哉に誘われてアンジャッシュ結成。94年デビュー。03年NHK「爆笑オンエアバトル」で第5回チャンピオン。17年4月に女優佐々木希と結婚。176センチ。血液型O。