元テレビ朝日社員の玉川徹氏は20日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。父親が死体遺棄容疑で逮捕された京都府南丹市の男児遺体遺棄事件をめぐる報道に関して、「こういうふうなことを取材してお伝えすることが必要と(事件を受けて)あらためて思っている」と私見を述べた。
今回の事件では、メディア報道のあり方をめぐり、SNSなどで一部、批判的な声があるほか、根拠のない偽情報が拡散され、それを根拠に報じた台湾のテレビ局が謝罪に追い込まれる事態も招いている。
番組ではこの日、パネルコーナーで事件に関して、現地からの最新情報をまじえて捜査の状況などについて詳細に伝えた。その中で、月曜コメンテーターの弁護士猿田佐世氏が、「この事件には日本中がものすごく注目している」とした上で「番組なんかで情報を得ている私たちとしては、1個1個出てくる内容があまりにもセンセーショナルな内容で、次は何が発見されるのか、みたいな感じで見てしまっているところがある。『1億総探偵』みたいに評している方もいらっしゃるが、(自身は)今後2度とこういう事件を起こさないようにするため、社会は何ができるのか、みたいな視点で見ていて、『総探偵』みたいな見方は絶対にしたくないなということを、報道を見るたびに思います」と、述べる場面があった。
このコメントが念頭にあるのか、その後、コメントを求められた玉川氏は「事件報道の話がちょっとありましたが」と切り出し、「事件報道は何のためにあるのか、僕も30年以上前から、この仕事をするようになってから考えてきたことですが、事件報道自体に社会的な意味はあるというのが僕の結論」と主張した。
「社会のあり方が事件には現れる。それを我々は、メディアを通じて知るということは必要なことだと僕は思っているし、捜査(内容)を(メディアが)検証しているのも、例えば、捜査がちゃんと行われているのかどうか、後に裁判になるが、そういうふうなところの検証も必要になってくる。いちばん最悪なところは冤罪(えんざい)という問題もあるが、今回は容疑者が自供しているということはありますけれど、いまだに警察情報でしかない。ここは、押さえないといけないところです」とも述べた。
その上で「どこまでいっても推定無罪であるという原則も忘れてはいけないが、私たちメディアも含めて、国民がこういうふうなものをチェックするということが、捜査が公正に行われることにもつながっていく」と持論を訴え、「(事件報道には)いろいろな意味があるということで、こういうふうなことを取材してお伝えすることが必要だなと、あらためて思っている」と述べた。