デビュー35周年の演歌歌手田川寿美(50)が20日、東京・上野の摩利支天大徳寺で新曲「いのち陽炎」(22日発売)のヒット祈願と歌唱奉納を行った。
大徳寺は曲タイトルにある「陽炎」を神格化した守護神「摩利支天」をまつり、聖徳太子が制作したと伝わる木像が安置されている。
祈願の後には「これまでにさまざまな場所でヒット祈願をしてきたけど、今日はこれまでと違う気持ちです。大きな節目で“新生・田川寿美”になりましたという気持ち」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。「今の世相は複雑で情報過多。生きるのが難しいと感じている人も多いと思う。メラメラと燃えるような炎ではなく、白黒を付けるのでもない。あいまいな境界線でも生きていける。そう思えば見える景色も変わってくる。この曲がそのきっかけになればうれしい」と新曲が聞く人の心に寄りそうことを願った。
92年に「女…ひとり旅」でデビューして35年。振り返って「最高に幸せです」と声を弾ませた。「13歳で和歌山から上京し、歌を通じて多くの人と出会えた。何十年も応援をしてくれている人のおかげでここにいることができる。たくさん幸せです」。
ここ数年の歌謡曲路線から一転し、新曲は演歌のど真ん中の楽曲だ。その理由について「今の時代は演歌の歌い手がポップス調を歌う傾向になりつつあります。でも、今回はあえて、日本の演歌の王道。日本語の美しさを見て聞いて欲しい。演歌を待っている人もいると思う」。
35周年記念コンサートを9月29日に東京・浅草公会堂、10月24日に大阪・サンケイホールブリーゼで開催する。