玉川徹氏「僕は査定が良くなかった」若手時代の上司との関係を回顧「出世できなくても仕方ない」

玉川徹氏(2019年撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏が23日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演した。

昭和世代と令和世代の働き方に対する意識の違いに関する特集の中で、自身の若手社員時代を振り返り「ぼくは査定が良くなかった」とした上で「テレビの世界ではいい番組をつくることが本質なんだと思ってやってきた結果が、今です」と口にした。

番組ではこの日、昭和と令和の働き方をめぐる世代間ギャップについて、パネルコーナーで特集。今年4月に入社した新入社員からの退職代行への依頼が、22日までの間に全体の269件中57件あった(東京労働経済組合調べ)ことや、上司や先輩が部下や後輩に過剰な配慮をすることで、結果的に相手の成長機会を奪う「ホワイトハラスメント」を感じる若い世代の社員がいるという実態に触れた。

また、昭和と令和では働き方の目的や意識も異なるとして、令和世代の社員の間では、最低限の業務にだけ携わる「静かな退職」と呼ばれる働き方もあることを、労働社会学が専門の常見陽平・千葉商科大教授の解説もまじえて伝えた。

働き方に対する世代の意識の違いに関して、木曜コメンテーターを務める弁護士の結城東輝氏は「会社が人を選べていた時代と、人が会社を選べる時代の差が結構あると思っている。今は、人が会社に何を求めているかは個々人で多様だし、いろんな価値観がある中、そこに配慮しないと人とは簡単に会社を辞めていく。会社は、本当に真剣に上長やマネジャーをトレーニングして、その子に合ったマネジメントをしないと、人は離れていく」と指摘。一方で、「同世代や少し下の世代に自分が常に言っているのは、これからまもなく、人が会社を選ぶのではなく会社がAIを選び始める。人かAIかが選ばれる時代に、あなたはAIと戦えるのかということが問われており、生きていくためのトレーニングは、ずっとした方がいい」と訴えた。

続けてコメントを求められた玉川氏は「シニア世代の働き方みたいな中で、ぼくは新入社員をやっていた。最終的に拒否はしなかったが、なんでこんなことしないといけないんですか? という話は常にしていました」と振り返り、「それによって、ぼくは査定が良くありませんでした。結果的には。でもそういう風にしか生きられなかった」と告白した。

その上で「それで、もしかすると出世できないのかも知れないけれど、それはしょうがない。そこは本質じゃないだろうなと。テレビの世界ではいい番組をつくるのが本質なんだろうと思ってやってきた結果が、今なんですよね」と述べ、「そこも含めて、僕は自己責任だと思う」と訴えた。

番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「『静かな退職』も、おじさんから見たら、何だよとなるかもしれないけれど、そんなことはないと」と水を向けると、玉川氏は「(『静かな退職』をすることは)悪くはないです。でも、本当にあなた、そのままでいいですか、いずれ自己責任になりますよということは、言っておいた方がいいのかな」とアドバイスをした。

この日、意見が玉川氏と対立することもあった常見氏が、「自己責任か社会責任かでいえば、言ってみればこれは自己選択。確かに成長という観点ではどうなのかということだが、静かな退職をしつつ虎視眈々(こしたんたん)と転職活動を続けているということで」と言及すると、玉川氏は「だったらいいですよ」と応じた。

また「若いころ、テレビ朝日の中でも、合理的じゃないなということがいっぱいあったが、どんどん改善されてなくなっていった。ただ、この番組でも必ず週に1回は、徹夜をしないといけない。徹夜が当たり前にある仕事でも、この仕事をしたいならしょうがない。ちょっと理不尽かもと思ってもこの仕事がしたいという話もある」とした上で、「なんでかんでもワーク・ライフ・バランスみたいな中に落とし込んでいけるとも思わないし、いちばん大事なのは最終的にはその仕事が好きでやるということ。なるべくそういうふうな仕事に就ける人生を歩んで欲しい」とも訴えた。