山村紅葉が65歳で作家デビュー「力を振り絞った」 母は“ミステリーの女王”山村美紗さん

「祇園の秘密 血のすり替え」で作家デビューする山村紅葉(C)Momiji Yamamura2026/双葉社

女優山村紅葉(65)が、作家デビューすることが11日、分かった。母は96年に亡くなった、ミステリーの女王として知られた作家山村美紗さんで、山村は「“母の血”を感じていただければ、とてもうれしゅうございます」と話している。

数多くの2時間ドラマで知られ、サスペンスの女王とも呼ばれる山村。初の小説は、京都を舞台にした本格サスペンス「祇園の秘密 血のすり替え」(6月17日発売、双葉社)で、歌舞伎界と花街の愛憎劇を描いた。サスペンスドラマを知り尽くした山村ならではの、ちりばめられた伏線が一気に回収される展開となっている。

65歳で亡くなった母美紗さんと同じ年齢になった。小説に取り組むきっかけは、エッセーを書いていた時の編集者から「お母さまの亡くなった65歳になるので、小説を書いてみませんか」と提案を受けたことだったという。

題材は身近だった世界から選んだ。山村は「『国宝』のヒットにも刺激を受け、伝統文化を描くのなら、幼いころからいろいろお話を聞かせてくださった歌舞伎役者さんたちや、20歳のころから母に連れて行ってもらっていた祇園のお茶屋さんの世界を書いてみたいと思いました」と話した。

美紗さんと同じように、原稿用紙に手書きした。山村は「母が『原稿用紙じゃないとペンが進まない』と常々言っていたのですが、私も同じでした。ペンを走らせていると、母との思い出が次々とアイデアをくれた」と、背中を押してもらったとした。

美紗さんが「アイデアを出版の形に持っていくのが大変」と話していた意味も分かったという山村。「力を振り絞って仕上げた作品。ひとりでも多くの方に読んでいただけたらうれしいです」と話している。