「ルパン三世」とNHK「小さな旅」などのテーマ曲作曲で知られるジャズピアニスト大野雄二さんが4日、老衰のため亡くなった。84歳。13日、所属事務所が発表した。
1941年5月30日生まれ、静岡・熱海市出身。小学校でピアノを始めると、ジャズを独学で学び、慶大では有名ジャズ・プレイヤーを多く輩出しているライト・ミュージック・ソサエティに在籍した。藤家虹二クインテットでジャズピアニストとして活動を始め、自らのトリオでも活動した。
その後、作曲家として活動を主体に。「犬神家の一族」「人間の証明」など、映画やテレビの音楽も手がけると、77年に手がけた「ルパン三世」のテーマ曲が大ヒットとなった。
大野さんは「ルパン三世」の楽曲へのこだわりをたびたび口にしていた。手がけていたCM楽曲にヒントを得て、商品名を連呼するように「ルパン・ザ・サード」のフレーズを繰り返し入れ、キャッチーなイントロとを作り上げた。歌詞のないインストルメンタルがアニメのテーマとなることも、当時は斬新なスタイルだった。
「ルパン三世」がシリーズ化すると、歌詞を入れたバージョン、新テーマなど多数を作曲。一方で、実写映画化の際は、多忙の上、アニメ版への強いこだわりがあるとして参加を見合わせた経緯もあった。
近年はジャズピアニストとしてプレーヤーの活動に注力。作曲活動としては「ルパン三世」とNHK「小さな旅」に絞るなど、大野さんにとって「ルパン三世」は特別な存在だった。
訃報の発表でも「5月30日に予定しておりますBillboard Live TOKYOでのプロデュースライブ『Lupintic All Stars Produced by YUJI OHNO』公演につきましては故人が生前より準備を整えておりましたため 予定通り開催いたします」と、故人の遺志を尊重し、ルパンの楽曲演奏のライブを行うことが報告された。