お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(33)が、17日までに都内で会見し、自らがプロデュースする劇場新ブランド「よしもと粗品劇場」の発足と、初回公演を6月21日に東京・渋谷よしもと漫才劇場で開催すると発表した。会見には上方漫才協会会長で、新ブランドを監修する中田カウス(76)が同席。実際の劇場ができるわけではなく、「よしもと新喜劇」などと同様に、劇場発のブランドとして立ち上げる。粗品は、そこに至った経緯、思いなどを熱く語った。
粗品 コンビを組んだ1年目、2年目のころに、よしもと漫才劇場が大阪にできて、一緒に育ってきた、育てていただいたという感覚が本当にあります。漫才も何も分かっていなかった自分が成長できたのは、漫才劇場のおかげ。今はテレビに引っ張りだこになったり、YouTubeで好き放題したりという時代になっていますが、舞台だけは降りなかった。たまに、なんばグランド花月でトリを務めさせていただきましたが、霜降り明星として、かなり盛り上げることができた自信はあります。1つ1つの舞台、手を抜いたことはございません。そういう劇場至上主義の自分が、芸歴15年目の節目を迎えるにあたって、還元したい、恩返ししたいという思いがあります。(開催目的は)大きく2つあって、1つ目は後進育成。後輩たちには、とにかく得をしてほしい。自分の影響力とかを使ってでも。多くのことを一緒に学んでいきたい。あと1つは、若い世代のお客さまを劇場に呼びたい。インターネットの時代、配信チケットの時代で家でもお笑いを楽しめる。そんな素敵な時代になりましたが、今一度、劇場に身を置いて、お客さんと近い距離で何か新しいことができたら。
初回公演は観衆を約250人収容できる渋谷よしもと漫才劇場で、6月21日午後8時30分開演、午後10時終演を予定している。オンライン配信はなく、前売り券は2500円。あす19日午前10時から22日午前10時まで先行受付を行い、前売り券の当落は23日午後6時に行う。その後も月1回ペースでの開催を計画している。
自身が育った、よしもと漫才劇場で、さまざまな助言や指導を受け、尊敬する中田カウスが監修する。カウスは「吉本の1つの自慢は、粗品がおるということ。そのぐらい特別な存在」と、才能を高く評価。その上で「漫才というのは、時代を切り取って見せるもの。いつも新しくないといけない。新しいことをやるにはセンスが必要。(粗品は)やっぱりセンスがありますよね」と絶賛し、新ブランドの成功を確信したように話した。
「よしもと粗品劇場」のコンセプトは「お客さまとゼロから作り上げるプロジェクト」だという。粗品は「決まっていることは、後輩芸人を呼んで、一緒にステージをしたいなということ。我々、吉本興業はお客さまに育てていただいた。また新しい形で、もしかすると、より密接にお客さまと一緒に成長できるステージができたら素敵やな」と、回を重ねるごとに、来場者にとっても、共演した後輩芸人にとっても、有意義な舞台となることを夢見て、満面の笑みを浮かべていた。