乃木坂46梅澤美波、生まれ変わっても3代目キャプテンやりたい…涙の卒コンで9年8カ月に幕

卒業コンサートでパフォーマンスする梅澤美波 (C)乃木坂46LLC

乃木坂46梅澤美波(27)の卒業コンサートが21日、「14th YEAR BIRTHDAY LIVE」の3日目公演として東京ドームで行われた。グループに捧げた9年8カ月のアイドル人生。メンバーからもファンからも確たる信頼を得た3代目キャプテンは、大切な後輩に思いをつなぎ、最後の最後まで凜(りん)とした姿でステージに立った。

「今日は私の乃木坂46人生を全てをここにぶつけます!ありったけの感謝を届けます!」。梅澤のあふれんばかりの思いが、一瞬で会場に火を付けた。

気球に乗って登場すると、青と水色のサイリウムが輝く会場を見渡した瞬間に思わず涙がこぼれた。「空扉」で幕が開き「孤独な青空」「狼に口笛を」と続け、「私が愛する乃木坂46のあたたかさが皆さんに届きますように!」と心からの思いを叫んでみせた。

セットリストも強いこだわりを持って構成した。自身の初選抜曲「ジコチューで行こう!」など、自らの軌跡を一歩ずつ確かめるように、華麗に舞った。

同期の伊藤理々杏(23)、岩本蓮加(22)、吉田綾乃クリスティー(30)と3期生楽曲「三番目の風」を歌唱すると、ファンからも大合唱が巻き起こった。「今までたくさん歌ってきたね、今日は4人で届けよう!」。並んで立つ最後のステージをかみしめるように4人で肩を寄せた。

1期生の白石麻衣(33)に大きな憧れを抱き、飛び込んだアイドルの世界。「失いたくないから」では「先輩たちが作ってくださった乃木坂46が世界一のグループだと思います。私を導いてくださってありがとうございました」と感謝した。

加入した際は同期の中でもポジションが最後列だった。それでも真っすぐなまなざしでグループを、自身を見つめ続け、副キャプテンとして約1年3カ月、キャプテンとして約3年。最前線に立ち続けた。

アンコールで「強く見せたくて」と漆黒のドレスに身を包むと、「キャプテンという看板を誇りに思うし、もし、もう一度生まれ変わって乃木坂46の人生を歩めるのなら、絶対に3代目キャプテンをやりたいです」と一切の迷いのない言葉を発した。

かわいい後輩たちには「あなたたちが乃木坂46だから大丈夫です」と伝え、「乃木坂46の未来を作ることを楽しんでください」とキャプテンらしく発破をかけた。

アイドル集大成となった3日間で約14万人を動員し大熱狂を生むことができたのは、グループを引っ張り続けた月日が正しかったことの何よりの証明だ。「今、自分に言葉をかけるなら、『本当によく頑張った。任された役目は100%全うできた』」。かみしめるように話す言葉に達成感がにじんだ。

「9年8カ月、本当にありがとうございました。これからの乃木坂46の未来を、皆さんに託します。とっても幸せでした」。

6期生瀬戸口心月(20)からは「これからも大切な場所を大切につないでいきます」、5期生井上和(21)からは「梅さんの後輩でいられたことが、本当に幸せです」と感謝の思いを受け取り、遠藤さくら(24)からの「今まで抱えてきたものは4期生の背中に預けてください。私たちはもう大丈夫です」との言葉に深くうなずいた。

アイドルとして最後の楽曲に選んだのは、何度となくライブのエンディングに歌ってきた大切な曲「乃木坂の詩」。ビジョンにファンからの大量のメッセージが映し出されると、この日一番の大粒の涙を流し、目に焼き付けた。

後悔なく思いを伝えきると、後ろを向かず、正面を見たまま、ステージを後にした。どんな時も大切に貫き続けた「乃木坂らしさ」「乃木坂の自覚」を愛するメンバーに継承し、新たな道へと歩み始める。【寺本吏輝】