元宝塚歌劇団星組娘役で、6月3日に「さよならは黄昏に」で歌手デビューをする有沙瞳(32)が22日、都内で取材会を行った。
「23年に宝塚を退団した後はミュージカルなどの舞台をメインに活動をしてきました。歌手デビューが決まって発売前のキャンペーンで多くの人と触れ合えてうれしいです」
デビュー曲は愛する人との別れを予感した女性が人波に姿を消すというストーリーをノリノリのサウンドに乗せた歌謡曲。「私らしいデビュー曲に出合えました。歌を通して多くの人に笑顔になって欲しい思いがあります」。
小さい頃から音楽が大好きだった。「自分では覚えていないのですが、スーパーでいなくなると音楽の流れるカセットデッキの前にいたりした。それで親がピアノなどの芸事をたくさん習わせてくれました」。
音楽好きな少女が歌手志望になったのは祖母の影響だ。「私は引っ込み思案で人前で話すのが苦手。それを心配した祖母がカラオケ喫茶に連れていってくれたんです。私が歌うとおじいちゃんやおばあちゃんが喜んでくれる。それで演歌歌謡曲を歌いたいなと思った。小3くらいからはピアノやバレエはやっていました」。
宝塚を最初に受けたのは中学校の卒業時。「落ちたんです。自分のことをしっかりとアピールできなかった。出し切れなかった後悔があって、高校1年の時に『これで最後』と決めて再び受けました。26、27倍くらいの倍率で最後の面接の時は1人対10人くらい。前年のことがあったので、しゃべり倒しました。それで自分の気合が分かってもらえた(笑い)。合格しました」。
宝塚に入ったものの戸惑いが多かった。「演歌歌謡曲の歌い方だったんです。宝塚はこぶしを回さない。それまで日舞のお芝居もしたことがない。でも音楽が好きだったし、習い事が仕事になる感覚がうれしかった」と宝塚時代を振り返った。
6月15日は東京・渋谷のPLEASURE PLEASUREで2公演を開催する。昼公演が「デビュー記念ライブ」で夜公演が「芸能生活15周年記念コンサート」だ。「昼は演歌歌謡曲がメインで、夜はこれまでの芸能生活を振り返ってカバー曲などを“役”になって歌います」。
歌手としての目標は紅白歌合戦出場。「夢です。実家にいた時、年末に家族で見ていたのが紅白だった。年末は空けています」と笑顔でアピールした。これからは女優と歌手の二刀流で芸能界を駆け抜ける。