宝塚歌劇団宙組トップ桜木みなと主演の「黒蜥蜴」「Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)」が23日、兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えた。
原作江戸川乱歩、三島由紀夫によって戯曲化され、様々なキャスト・演出で繰り返し上演された「黒蜥蜴」で、桜木は名探偵明智小五郎を演じた。
宝塚でも07年に花組トップ春野寿美礼主演で描かれた名作だが、今回はより戯曲に忠実に、かつ潤色・演出を担当する生田大和氏によって、ロマンチックで耽美(たんび)な世界観が繰り広げられた。公演前のインタビューで、「黒蜥蜴と私の演じる明智がどう駆け引きを繰り広げていくかっていうところが、一番大切になってくるのかなと思いますので、それが緊張感であったり、美学を追究している姿であったり、そういったものが明智として出していけると魅力がつまってくるのかな」と話していたとおり、トップ娘役春乃さくら演じる女盗賊黒蜥蜴とのスリルに満ちた追跡劇の中でいつしか芽生える孤高の愛を描いた。
竹田悠一郎氏作・演出の「Diamond-」では、感情を揺さぶり、様々な衝動を駆り立てるダイヤモンドの輝きのもと、宙組生が躍動。竹田氏から「とにかくギラギラしてください」と要望されたという桜木は、ゴンドラに乗って登場した。同期の水美舞斗ら男役を引き連れて力強く踊る場面や、プロレスラー、スタン・ハンセンのテーマ「サンライズ」に乗せて、金色のゴージャスな衣装で歌い踊る躍動的なシーンでは「ギラギラ」感を表現。一方で、今回の公演で初舞台を踏んだ112期生のロケットの後に、しっとりとソロで歌い上げると、春乃とのデュエットでは「Stand By Me」の音楽に合わせて、優雅に舞い踊った。
宝塚は7月5日まで、東京宝塚劇場は7月25日~9月6日。