デビュー9年目の辰巳ゆうと(28)が27日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で「辰巳ゆうとスペシャルコンサートツアー2026-Transformation-」の東京公演を行った。
完売となった名古屋に続く公演で、同様に超満員のファン約1900人が詰めかけた。
ツアータイトルの「Transformation(トランスフォーメーション)」は変革の意味。
今年のテーマを「変化の1年」とし、新たな変化に富んだ辰巳ゆうとを目指すという。
その第1弾が今年初めに髪をシルバー(銀色)にして、ビジュアルを大きく変化させた。
開演前の取材で、これまでの変革の成果を問われた。「僕はスーパー銭湯が大好きなんですが、髪色ががらりと変わって、すごいジロジロ見られるんです。自分の大きな変化を感じられるものと思っています」と、取材陣を笑わせた。
変化は選曲にも表れた。自身の最新曲「ロンリー・ジェネレーション」はもちろん、「ハートブレイク・ホテル」(エルヴィス・プレスリー)「飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」(沢田研二)など、ロック・ポップス系のカバー曲をズラリと並べた。
辰巳は「演歌歌手でデビューさせてもらいましたが、今回はこれまで以上にポップスの割合が大きくなっています。その中で、演歌の魅力を伝えたい」と、自身の使命を口にした。
終盤にその使命はやって来た。
長編歌謡浪曲「信長」(三波春夫さん)と、米ミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」の中から「This is Me」(「これが私」の意味)を続けて披露した。
「信長」は天下統一の夢を追い続けた。「グレイテスト・ショーマン」は、ショービジネスで夢を追う実在の興行師を描いた。
ともに変革を目指した者の曲で、今の辰巳にふさわしい選曲だった。
辰巳は「『This is Me』には、深い意味があると思います。演歌だけを歌っていくのも人生ですが、いろいろチャレンジしたい。そして『これが私(辰巳ゆうと)なんだ』と言いたい」と熱く語った。
「This is Me」では、プロダンサー4人と、「滋慶学園 東京ダンス・俳優&舞台芸術専門学校」(東京・渋谷)の生徒8人を従えて歌い踊った。
学生のキラキラした若い力とコラボして、どんな化学反応が起きるかと企画された。
辰巳は「僕自身まだまだキラキラしていると思っていましたが、アラサー(30歳前後)になったんだなと思いました」と笑わせた。
来年はデビュー10周年の節目を迎える。
「コンサートが好きなので、回数を増やしていきたい。ミュージカルが大好きなので、ミュージカルの舞台に立つ夢も追いかけたい。新しい挑戦を続けていきたい」と誓った。
7月13日には、東名阪のツアーを締めくくる故郷・大阪フェスティバルホールが待つ。自身最大の収容人数(約2700人)だ。
その先の夢は、約1万6000人を収容する大阪城ホール。唯一無二の「This is 辰巳ゆうと」を証明する場になりそうだ。【笹森文彦】