ビジュアル系ロックバンドDIR EN GREYの公式サイトがハッキング被害に遭ったことが28日、分かった。ファンクラブのホームページが、27日から不正アクセスにより一時閲覧できなくなった。
関係者によると、攻撃者は最初にAIなどを使用して機械的な脆弱(ぜいじゃく)性を探し、手動でサーバーへ侵入。システムへ継続的にアクセスした状態で、操作を行って悪意あるプログラムを設置したことが判明しているという。被害は、コンテンツ管理システム内に公開されていたコンテンツの大部分の削除と、システムの破壊という。
原因は、米国のAI企業アンソロピック社が今年4月に発表した、サイバーセキュリティーに特化したAI、Claude Mythos(クロード・ミュトス)と推測されている。悪用リスクの高さから一般公開されていない。
同バンドの所属事務所サンクレイドでは「当該ファンクラブサイトは、会員へのコンテンツ提供のみであり、会員の個人情報・決済情報・ログイン認証情報などは一切保存・管理されておらず、今回の不正アクセスでの個人情報漏洩(ろうえい)の可能性は無い」と説明している。
エグゼクティブプロデューサーのダイナマイト・トミー氏は「ファンの方には不便をかけましたが、今話題のクロード・ミュトスのような最先端AIを利用してハッキングされれば防御は相当難しいと考えていたので、重要情報を他社管理にしてハッキングされることを前提にしたシステム構成にしていたことが被害を最小限にとどめられたと思う。今後も重要情報はできるだけ大手のサーバーに置きたい」と話している。