由美かおる(75)が30日、東京・池袋シネマ・ロサで行われた映画「小春日和~Indian Summer~」(松本動監督)公開記念舞台あいさつに登壇。
1978年(昭53)「火の鳥」(市川崑監督)以来、48年ぶりの映画出演と芸能生活60周年を祝し、サプライズで花束を贈られ、感激した。劇中では、初のおばあちゃん役を演じており「水戸黄門」で人気だった、かげろうお銀ばりの入浴シーンはないが「もう、若い方にお譲りします」と照れ笑い。一方で「最後に歌…久しぶりに歌わせていただきました」と、歌唱した主題歌「とまり木」をこの日、リリースしたと胸を張った。
「小春日和~Indian Summer~」は、多発性骨髄腫と診断された、精神科医・女優の楠部知子(64)が、今だからこそとの思いを込めた映画を作ることで、同じ病気の患者、家族に留まらず、困難に向き合っている多くの人に生きる勇気を届けたいと志し、治療を継続しながら出演と製作を行った。
由美は劇中で、主演と楠部との共同プロデューサーを兼任した水村美咲(34)演じる主人公の祖母を演じた。「15歳から70代まで(俳優を)やっていて。分からないことがあった。高齢者のことです。自分も、やっぱり衰えてくるんですね」と、しみじみと語った。その上で「健康もそうですし、60年間、芸能活動をしていて学んだこと、高齢者の気持ちが分かるようになったので、孤独で悩んでいる人がたくさんいらして…若い人に本当のことを言えるおばあちゃんの役をやりたかった。ちゃんと叱ってくれる人がいない。若い人の成長のために、叱れるおばあちゃんの役をやらせていただきました」と語った。
◆「小春日和~Indian Summer~」 人に言えない悩みを抱え、孤立してしまった阪口小春(水村美咲)は家出をし、一旦は現実逃避するも、心配する仲間や友人、鈴子ばあちゃん(由美かおる)に支えられ、徐々に自分を取り戻してゆく。看護助手として新しく勤めることになった病院では、がんの闘病生活を送りながらも明るく毎日を生きる女性3人組のキャンサーズ、自身の病状を受け入れ、残りの人生を自宅で過ごすために退院を選択した由紀など、それぞれの在り方でがんと向き合う患者や、周囲の人たちの想いや人生に触れ、これからの人生をどう生きるべきか模索する。