一般社団法人日本音楽事業者協会(会長・瀧藤雅朝、略称=音事協)が主催する「令和のヒットメーカーを探せ!作詩コンテスト」の表彰式が2日、東京・千駄ケ谷の同協会で行われた。
音事協は文化芸能の質的向上を図り、国民生活の向上に寄与することなどを目的に、1963年(昭38)に設立された。
音楽プロダクションの組織で、数多くのアーティストを抱えている。その声に乗せて、人々の心にメッセージ(歌)を届け、歌謡界を活性化したいとの思いから、同コンテストを初めて開催した。
昨年10月から2カ月間の募集で、全国から実に計2171作品(演歌・歌謡曲部門1215作品、J-POP部門956作品)の応募があった。
審査の結果、レコード会社テイチクエンタテインメントの元社員の仲間(なか・あいだ)氏(78)が書いた「日本全国百歳音頭」がグランプリを獲得した。
<歌詞>ハアー 今日の日本はどなたのおかげ 胸を張りなよ 皆の衆
高齢者に向けた応援歌である。
仲氏は「最近のお年寄りは元気がない。なので、100歳まで頑張って、元気で歩くぞという思いで書きました」と話した。
テイチク時代は宣伝一筋だった。「氷雨」を日野美歌にカバーさせ、ヒットに導いた。
川中美幸のテイチク移籍に尽力し、「ふたり酒」の大ヒットにつなげた。
ただ、当時のレコード会社の社員は作詞、作曲の創作活動は厳禁だった。
コンテストに応募したのは今回が初めてという。
仲間はペンネームで本名は山中明氏。「舟木一夫さんが大好きで、舟木さんは『仲間(なかま)』を歌ってきた。仲間ほど大切なものはないという意味を込めてペンネームにしました」と話した。
関係者によると、すでにレコード会社から問い合わせが入っているという。
音事協では来年以降も実施したいとしている。
受賞作品は以下の通り(敬称略)。なお、都合により、表彰式に出席できなかった受賞者もいる。
▼グランプリ 「日本全国百歳音頭」(仲間)
▼準グランプリ 「『希望』という名のバスに乗れ」(山中博之)「大馬鹿野郎」(吉津佳風)
▼佳作 「夜啼き鳥」(落合博章)「男と呼ばれた女です」(鈴木こういち)「スマイル&ピース」(山中博之)「裏町食堂」(高橋サンゴ)
▼奨励賞 「Fortune」(星合優衣)「LOVIN, YOU」(輝石ヤコマ)「半分歌」(宮櫛麗楓)
【笹森文彦】