元SOFT BALLETのメンバー森岡賢さんの没後10年となる命日を迎え、弟でギタリストの森岡慶が追悼した。
森岡賢さんメモリアルイベントのためのXアカウント「KEN.MORIOKA20160603実行委員会」が3日に更新され、実弟である慶のコメントが掲出された。慶は亡き兄に語りかけるかたちで「この10年で、あなたの音楽仲間たちもたくさん旅立っていきました。もう再会はできましたか?」と問いかけた。
続けて「日本だけでなく、世界はこの10年で恐ろしいほど進化しました。でもその一方で、どこか寂しい世界になってしまったようにも感じています。お兄には、AIが進化していくこの時代はどんなふうに見えているのかな」と、生成AIの普及によって音楽業界も大きな影響を受ける現状について触れ、「今を生きる僕には、『とんでもないものが生まれてしまったな』と思うこともあります。でも、お兄ならきっと、それすら使いこなしながら、さらに先を目指していたのかもしれないね。......いや、案外頭を抱えていた姿のほうが想像できるけど(笑)」と、先進的な音楽を作り続けた兄に思いをめぐらせた。
兄が活躍した時代と、遺された作品への思いをつづるとともに「初老を迎える手前の僕らには、どうしても受け入れ難いものも増えてきて、少し息苦しい時代になったね。僕たちはもしかすると、『自分の力だけで何かを作り上げる』最後の世代になっていくのかもしれない」と憂いつつ、「でも、だからこそ、すでに生まれている本物の音楽たちの価値は、これからますます大きくなっていく気がしています。また機会ができたら、お兄の好きだったあのフロアで、大きな音で曲を流して、みんなで天まで届くくらい盛り上がるから。その時まで、待っていてくれな」とメッセージをつづった。
森岡賢さんは16年6月、心不全のため急死した。49歳だった。