太川陽介、交通文化賞受賞で「路線バスの大切さ発信する使命生まれた」物流など有効活用提案も

国土交通省で第67回交通文化賞を受賞した太川陽介(撮影・村上幸将)

太川陽介(67)が4日、都内の国土交通省で、第67回交通文化賞を受賞した。受賞理由は「路線バスでの旅番組出演を通じ公共交通の魅力や地域交通が抱える課題を広く社会に発信し公共交通への理解促進に寄与した」で、2007年(平19)10月から17年1月までテレビ東京系で放送された「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」で、漫画家の蛭子能収(78)と、国内の路線バスを乗り継ぎ3泊4日で目的地への到達を目指すガチンコ旅を展開したことが評価された。

この日、金子恭之国交相が公務のため、代わりに水嶋智事務次官との懇談の場が持たれた。その場で、太川は「バス旅」を10年、続けた中で「バスの便利さが分かった。利用しています」と笑みを浮かべた。一方で「明らかにバスの本数が減って、便利だった長い線が廃線になっていると感じます」と、路線バスの減少に危機感を訴えた。地方自治体が地域住民のために運航するコミュニティバスは「ものすごい増えています。自治体がフォローしています」と評価しつつも「(地方では)終バスが午後3時30分。1日2往復とか…でもバスしか足のない方のためにも、奪ってはいけない」と声を大にした。

今回の受賞で「ただ、バスの番組を一生懸命、やるだけじゃなく、バスの大切さを発信しなければいけない、という使命が生まれたな」と口にした。「どれだけ大事なものか、分かっていただきたい。行政だけではなく、住民も.なんとか続ける方法はないか考える、きっかけになれれば」と抱負を語った。

路線バスの有効活用に関し、物流の可能性も口にした。蛭子と「バス旅」をやっていた15年前に、朝一番の路線バスで山間部に向かった際、運転手が新聞を積み、集落に着いたらボックスに新聞を入れているのを見て「こんな、面白いことをやっているんだ!」と驚いたという。「今、まさに物流も担える…あの箱をどう生かすかというアイデアを期待しています」と熱く語った。