舞台「罠」再演に臨む渡辺大 上川隆也&深作健太氏へ感謝

舞台「罠」開幕前会見で笑顔の渡辺大(撮影・黒川智章)=2026年6月4日

俳優渡辺大(41)が4日、東京・よみうり大手町ホールで、6日に再演初日を迎える舞台「罠」(深作健太演出)取材会&公開舞台稽古に出席した。このほど、日刊スポーツの取材に応じ、再演への思いなどを語った。

同舞台はフランスの劇作家ロベール・トマが1960年(昭35)に発表したサスペンス劇。男女6人のだまし合いが最後まで目が離せない、謎が謎を呼ぶ推理劇となっている。

上川隆也(61)主演で24年に上演した歳、渡辺はダニエルを演じた。好評につき、わずか約1年半での再演が決定した。

同作は出演者6人という少人数による作品。前作では「僕自身、舞台で使うテクニックとか、全く知らない状態だった」という。「やっぱり舞台って、人数が少なければ少ないほど難易度が上がっていく」とし、「だからこれはもう、ごまかしが効かなくて」と苦笑い。前作では「徹底的に上川さんにコーチをしてもらった」と明かした。上川とは共演経験もあるが、「その時は、特に『こうした方がいい』とかは言わないんです。でも、これに関してはすごく力を入れてくださった」とし、「少人数でやる難しさ、もろさを知っているからこその熱量を強く感じ取れた」と振り返り、「役者として、しごいてもらった。それがあったからこそ、この再演でオリジナリティーというか、前作で糧にして育ったものを見せられる」と感謝を示した。

演出・深作健太氏(53)とのタッグは3本目。「シンプルに言うと、大好きです」とほほ笑んだ。24年版では「初めましてだったので、とにかく演出の意図、上川さんの意図をくんで動き回るということで、ちょっと余裕がなかった」という。

だが、「それをやり終わってなので、今回はスイスイ入ってきて。やっぱり、あれを乗り越えたからこそというか、深作さんの人となりを知ったからこそ、すごくやりやすいしし、楽しい」とし、「すっと吸収できて、良いケミストリーが生まれている」と胸を張った。

24年版では1つの正解を提示した。26年版では、また違った方向性を打ち出す。「それをどうやってルートに乗せるかだから、お互いに悩んでいます」と吐露。だが、「演出家が一方的に『お前、これやれよ』ではなく、2人で試行錯誤している作業が、すごく僕はうれしいんです」と語った。【川田和博】