歌舞伎俳優市川團子(22)が5日、都内で「スーパー歌舞伎 もののけ姫」(7月3日~8月23日、新橋演舞場)の製作発表記者会見に出席した。
スタジオジブリの宮崎駿監督(85)による不朽の名作が、スーパー歌舞伎40周年の節目に上演される。團子は呪いをかけられた少年アシタカとシシ神を演じる。「スーパー歌舞伎は私の祖父が、現代の人にも歌舞伎の魅力を伝えたいと命懸けで創始したもの。祖父のライフワークのような活動でございました。ジブリとスーパー歌舞伎、二つの大きな冠の中で新作を上演する怖さもあります。覚悟をもって、一人でも多くの方に感動していただき、明日を生きる活力になる舞台になるように誠心誠意、向かっていきたい」と意気込んだ。
24年上演のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」では主人公ヤマトタケルを演じた。「ヤマトタケルや三国志は、お客さまに固定のイメージがないから脚色が自由だった。今回は誰もの頭の中にしっかりしたイメージがあるので」と、原作を尊重しながら歌舞伎に落とし込む作業が必要とした。
アシタカを演じるにあたっては「寡黙な人であること」「呪われた運命に向かって腐らずに進むこと」「奔走した姿が未来に大きな影響を与えていること」の三つをキーワードに挙げた。「ヤマトタケルに似た人物だと思っています。王子で、孤独で呪われた運命をもっても腐らずに進むところに共通点がある。2年前にヤマトタケルを務めた経験を生かして挑めるのは大変ありがたい」と話した。
山犬に育てられた少女サン役の中村壱太郎(35)と、猪神一族の最長老・乙事主役の市川中車(60)らも出席した。