リリー・フランキー(62)が6日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた、片山友希(29)の初主演映画「FUJIKO」(木村太一監督)公開記念舞台あいさつに登壇。片山演じる主人公のしゅうとめを演じたYOU(61)と、母を演じた岸本加世子(65)の、大ゲンカのシーンを“平成のババアのケンカ名シーン”“ババアファイトクラブ”と評し、場内を笑わせた。
「FUJIKO」は、木村太一監督が自身の母の半生を映画化した作品で、MEGUMI(44)が企画・プロデュース・出演を兼任。片山が、既成の価値観や社会規範にあらがいながらも自らの人生を切り開いていく、シングルマザーの主人公・富士子、YOUが富士子から理不尽に子どもを奪おうとする意地悪なしゅうとめ古宮敏子、岸本は富士子の母・千代を、それぞれ演じた。
トークの中で、YOUは待望のおばあちゃん役を演じた感想を聞かれ「もう、おばあさんなので。いろいろ、ドラマとかやらせていただく際、大体、前の作品のせいで若い時はネグレクト(育児放棄)役、最近はバー、喫茶店のおばさんが多かった。毎日、働いている老人の役に憧れていると、MEGUと話していたら、役をいただけて楽しかった」と笑みを浮かべた。すると、リリーが「平成のババアのケンカ名シーン」と突っ込んだ。
静岡出身の岸本は「静岡が舞台、ということで、うれしかった。静岡ロケ、連れて行っていただけなかったけれど…静岡弁、入れさせていただいて浮いてなかったかなと。母を早く亡くして、母も静岡愛があった」と静岡が舞台の作品に出演した喜びを語った。
「FUJIKO」は、イタリアで開催された第28回ウディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門に出品され、5月3日の受賞式で最高賞のゴールデン・マルベリー賞と、ブラック・ドラゴン・特別観客賞の2冠を受賞した。MEGUMIは「イタリアでも、岸本さんのシーンが話題」と現地の反応を紹介した。
すると、リリーは「あれを見ると“ババアファイトクラブ”」と突っ込んだ。木村監督が「とにかく、緊張感がすごかった。1番、覚えているのは、事前に岸本さんのお茶の投げ方を40回くらい練習した」と撮影を振り返ると、岸本は「YOUさんの顔、小さいので、湯飲みが小さいので外れると…」と笑った。YOUは「見事にかけていただいた。こっちもバラエティーなので、かぶりにいけた」と胸を張った。
リリーが「こういうことで、裁判になったら…」と、木村監督の母の反応を気にすると、同監督は、この日、客席に母がいることを踏まえ「親にだけは訴えられたくない」と苦笑した。
◆「FUJIKO」 1977年(昭52)、嵐がひどく停電した静岡の病院で、富士子(片山友希)は娘麻理(渡辺友那)を出産した。母親になった喜びもつかの間、夫の実家から理不尽な仕打ちを受け続けたあげく、姑の古宮敏子(YOU)と義姉に麻理を奪われてしまう。愛する幼子と引き離された絶望の中、実母・千代(岸本加世子)の力を借り、何とか麻理を取り返した富士子は、周囲の反対を押し切りシングルマザーとして麻理を育てることを決める。その先に待ち構えていたのは、図らずも自身が憧れていたロックンロールのような波瀾(はらん)万丈の人生だった。