米俳優ショーン・ペン(65)が、映画「ワン・バトル・アフター・アナザー」で助演男優賞にノミネートされていた今年3月に開催された米アカデミー賞授賞式を欠席した理由を明かした。
5日に米ニューヨークで行われたトライベッカ映画祭に登場したペンは、CNNのキャスターとの対談で「ウクライナ訪問の時期を意図的に授賞式に合わせた」と告白した。
映画「ミスティック・リバー」(2003年)と「ミルク」(2008年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞しているペンは、ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作「ワン・バトル・アフター・アナザー」で3度目のオスカーを手にしたものの、授賞式に姿はなかった。
授賞式を欠席した数日後、2022年のロシアによる侵攻以来支援を続けているウクライナのゼレンスキー大統領と会談するため欧州を訪問していることが明らかになっていた。
米USAトゥデイ紙によると、ペンは欠席した理由について授賞式は「私にとって常に社会的な不快感の象徴」と説明し、「8人以上のグループと一緒にいるために、どこかへ行くことはない」と述べたという。「授賞式のために2時間を割いても、1人あたり15分しか時間が取れない」と述べ、大人数での団体行動は「不安と恐怖を掻き立てられるだけだ」と独特の言い回しで欠席理由を語った。
ペンによると、過去2度受賞した際の授賞式に出席したのは作品に関わった人々が自分を支えてくれていたからだといい、「もう2度と授賞式に出席しないと決めていたので、今年は(アカデミー賞の前に)もう1度出席してみたのがゴールデン・グローブ賞だった。それまで一度も出席したことがなかったが、そこで”もう無理だ”と確信した」と明かした。
アカデミー賞の授賞式を欠席するにあたり、共演者や製作チームには事前に報告していたといい、「みんな理解してくれた。私の精神衛生のためにそれが最善だと考えてくれた」と説明。授賞式はウクライナでテレビで鑑賞し、「初めてアカデミー賞を心から楽しむことができて、素晴らしかった」と話した。(千歳香奈子通信員)