相葉雅紀、障害者野球チームの監督役で主演映画 井口資仁氏ら指導 長嶋茂雄さん推薦小説が原作

映画「4アウト -もう一度、プレイボール-」で主演を務める相葉雅紀

相葉雅紀(43)が、映画「4アウト -もう一度、プレイボール-」(稲垣壮洋監督、11月6日公開)で主演を務める。東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設にまつわる実話をもとにした物語。

原作となる平山讓氏の小説「4アウト -ある障害者野球チームの挑戦」(中央公論新社刊)は“もうひとつのWBC”と呼ばれる「世界身体障害者野球大会」第1回大会実行委員長を務め、昨年6月に亡くなった元巨人監督の長嶋茂雄さんが「挑むことを諦めない。だから人生は楽しい」と推薦した作品だ。相葉も「ノンフィクションなのにこんなにもドラマチックなお話があるのかと、心が揺さぶられました」と強く感動したという。

相葉は自身4年ぶりの主演映画。所属していた社会人野球チームを戦力外となり、障害者スポーツセンターに再就職する主人公・矢上を演じる。人生の挫折を味わいながらも、監督として障害者野球チームを立ち上げ、日本一という新たな夢に挑戦する役どころだ。

幼少期から野球好きでプレー経験もある相葉だが、撮影に臨むにあたり、監督としてのリアリティーを追及。元千葉ロッテマリーンズ監督の井口資仁氏(51)や、指揮官として第88回都市対抗野球大会(17年)でNTT東日本を社会人野球の日本一に導いた飯塚智広氏(50)からノックの指導を受けるなどして、役作りに励んだ。

モデルとなった「東京ブルーサンダース」の練習に参加し、「障害者野球」の世界に初めて触れた。一人一人が特性に応じながらプレーする姿に「投げる球は速いしキャッチングもうまく、グローブのさばき方も巧みで驚きました」と理解を深めた。実際に障害者野球チームに所属している演者がキャスティングされており、「アスリートのように体が動く方ばかりなので、遠慮なくノックを打たせてもらいました」とプレーシーンも本格的。日々の練習に加え、食事の席をともにするなど交流を深め“矢上”としてチームと向き合い続けた。

相葉は「嵐」のグループ活動終了後、初の主演映画。同作の撮影は昨年11月7日から、ラストツアー開幕約1カ月前の今年2月15日まで群馬県内や都内で行われた。「試合のシーンでは撮影するのが困難なカットも、チームのみんなで乗り越えて作りましたので、完成した作品を楽しみにしていただけたらうれしいです」と自信をのぞかせた。

◆身体障害者野球とは 障害者手帳を持つ選手たちが軟式ボールを使って行う野球で、障害の特性に配慮した独自のルールが適用される。世界の盗塁王・福本豊氏の「キャッチボールやろうや!」の一言から、1993年に特定非営利活動法人日本身体障害者野球連盟(JDL)が発足。33年経過した現在、全国36チーム、登録選手約1000人が、毎年春と秋の全国大会を目指して活動している。「世界身体障害者野球大会」はWBCと同じ4年おきに開催。